【令和7年(2025年)度入学生】山梨大学の理念・目標・教育に係る4つの方針・学位論文評価基準
理念・目的
豊かな人間性と倫理性を備え、広い知識と深い専門性を有して、地域社会・国際社会に貢献できる人材を養成する教育・研究を行います。
キャッチフレーズ
地域の中核、世界の人材
教育目標
個人の尊厳を重んじ、多様な文化や価値観を受け入れ、自ら課題を見いだし解決に努力する積極性、先見性、創造性に富んだ人材の養成を目指しています。
令和7年(2025年)度入学生の教育に係る4つの方針
山梨大学では、「学位授与方針(ディプロマポリシー)」「教育課程編成・実施方針(カリキュラムポリシー)」「入学者受入方針(アドミッションポリシー)」「山梨大学の成績評価方針(アセスメントポリシー)」の4つの方針で教育・研究を行います。
▼山梨大学の学位授与方針(ディプロマポリシー)
山梨大学は「地域の中核、世界の人材」の標語の下、地域の知の拠点として専門性をもって世界で活躍できる人を育てることを目指し、「豊かな人間性と高い倫理性 を身につけた高度職業人の育成」を教育の基本方針としています。以下に本学のカリキュラムを通じて全ての学生に獲得を求めるコンピテンシーを示します。これには情報を適切に活用する力、論理的かつ柔軟な思考力、多様な人々と調和する力、共創により問題を解決する力、より良く生きるための力が含まれ、個々の知識や技能の獲得のみならず、様々な知識や技能を統合して地域や世界の諸問題の解決と新たな知の創造ができる力の獲得を目指します。これらのコンピテンシーと学部・学科等の教育プログラムが規定する専門的な知識技能の全てを教育プログラムが設定する水準で獲得することで学位が授与されます。
- 情報を適切に活用する力(情報)
図書館やインターネットなどから多様な文献や資料を倫理的、合法的に収集し、収集した文献や資料から適切な情報を選択し、様々な情報を統計学的手法やAI技術なども活用して分析し、的確にまとめて活用できる力を備える - 論理的かつ柔軟に思考する力(思考)
問題を細分化して多面的・客観的にとらえ、専門分野や文理を問わない幅広い知 識に基づき様々な観点から考察し、結果を筋道立てて根拠を示しながら説明できるようにすることで、論理的かつ状況の変化に対して柔軟に対応できる思考力を備える - 多様な人々と調和する力(調和)
人や社会の多様性に対する知識と理解を基に自己や社会のあり方について相対的視点を持ち、自らの言葉(日本語、英語)で的確に論評・伝達することで、多様な人々と協働する基礎力を備える - 共創により問題を解決する力(共創)
問題設定、多様な解決方法の案出と検討、実現可能な計画の立案、計画に従った 問題解決、解決方法や計画の改善などを他者と共同して行う力を備える - より良く生きるための力(福利)
心身の健康を維持増進して国際社会の一員として暮らすために必要な知識技能を備え、自己と社会の理解に基づき人生設計する力を備える
なお、学部毎に規定される専門知識・技能に係る学位授与方針は別途定める。
▼山梨大学の教育課程編成・実施方針(カリキュラムポリシー)
基本理念
山梨大学は「地域の中核、世界の人材」を標語とし、専門的知識を活かし、地域および世界で活躍できる人材を育成することを目指しています。全学共通教育科目群では多様な分野で求められる知識と汎用能力を身につけ、各学部が提供する専門科目群と併せて総合知を育むことができる教育課程として編成されています。これにより、学生が主体的に学び、問題を解決する力や、多様な視点で考察し共創する力を身につけます。
全学共通教育の編成方針
- ライフスキル科目群
- 学位授与方針に掲げられる「より良く生きるための力(福利)」に対応する科目群です。
- 社会における自己の位置づけを理解し、健康で充実した生活を送るための基礎力を身につけることを目的としています。ライフスキルや社会性の育成に重点を置き、健康維持増進やキャリア形成をサポートするようにカリキュラムが編成されています。
- 外国語科目群
- 学位授与方針に掲げられる「多様な人々と調和する力(調和)」に対応する科目群です。
- 「英語教育の強化と選択外国語科目を通じた異文化理解の促進」を重視し、多様な人々と調和する力を育むようにカリキュラムが編成されています。
- ここでは、英語での実践的なコミュニケーション力の向上を図り、新たな言語の修得を通じて多様な文化にも触れることで広い視野と合理的に考える力を身につけます。
- 情報・数理科目群
- 学位授与方針に掲げられる「情報を適切に活用する力(情報)」に対応する科目群です。
- すべての学生が統計やAI技術を活用した情報の活用方法を学び、データに基づいた問題解決ができる力を身につけることを重視し、カリキュラムが編成されています。これにより、学生は論理的思考力や情報リテラシー、多面的な視点から物事をとらえる能力を養います。
- 学術科目群
- 学位授与方針に掲げられる「論理的かつ柔軟に思考する力(思考)」に対応する科目群です。
- 「社会の諸問題の解決に必要な知識の獲得」を重視し、以下の4つのテーマに分けて科目を提供します:
- 人間と文化:人間相互の理解の促進、人としての尊厳、人の生活基盤など、人が共に生きるための諸問題の解決に必要な知識の獲得
- 環境と人間:環境問題、環境への人間活動の影響、環境と人の生活や健康の関係など、環境を適切に維持しつつ、人のウェルビーイングを考慮した社会に関する諸問題の解決に必要な知識の獲得
- 産業と社会:社会や産業の歴史、社会現象の解明、働く人の権利、持続可能な社会の構成など、産業と社会に関連する諸問題の解決に必要な知識の獲得
- 平等と公正:現代社会における差別や格差の解消、平和で包摂的な社会の構築など、公正な社会の実現に関する諸問題の解決に必要な知識の獲得
- 学術科目群では、科目特定事項の深い理解のみならず、様々な学問分野の社会との関連性の理解と創発PBL科目の受講に資する知識提供を目指しています。A群、B群に分けた科目群により、学生が広く深い知識を得られるように構成されています。
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学部 |
A群 |
B群 |
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教育学部 |
人間と文化、平等と公正 |
環境と人間、産業と社会 |
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医学部 |
人間と文化、平等と公正 |
環境と人間、産業と社会 |
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工学部 |
環境と人間、産業と社会 |
人間と文化、平等と公正 |
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生命環境学部 |
環境と人間、産業と社会 |
人間と文化、平等と公正 |
- 創発PBL科目群
- 学位授与方針に掲げられる「共創により問題を解決する力(共創)」に対応する科目群です。
- 「アカデミックスキルの習得と地域理解の深化」を重視し、学生が学術科目群で得た知識を活用しながら、2050年に自分が暮らしたい社会へのロードマップを作成する活動を通じてアカデミックスキルを習得します。これにより、学生は実際の社会問題に対して理論と実践を融合させる力を培い、地域理解も深めます。さらに、2年次以降の専門科目学習および卒業後の活動に向けた意識と準備を強化し、将来の多様な挑戦に備えるマインドセットを確立することを目指してカリキュラムが編成されています。
- 展開科目群
- さらに広い学びを求める学生のための科目群です。
- 教員を目指す学生のための日本国憲法や、自発的な学びを促す科目など、さらなる自己啓発を目指す学生のための科目が含まれます。
各学部におけるカリキュラム設計
全学部共通で、全学共通教育を通じて大学における学びの基礎を確実に身につけた上で、学部専門教育を通じて専門性を涵養します。これにより、変化の激しい時代を生き抜き、地域・日本・世界をより良くすることに貢献できる力を育むことを目指しています。
学修成果の可視化
学びの総括と学習成果の可視化を図るために、高年次必修科目を新設し、各学生が自らの学びを振り返り総合的に評価する機会を提供します。また、ディプロマサプリメントシステムの導入を通じて学位取得に向けた各種コンピテンシーの到達度を可視化し、学生自身と社会に対して学びの成果を明確に示せる体制を整えています。
▼山梨大学の入学者受入方針(アドミッションポリシー)
山梨大学の入学者受入方針(アドミッションポリシー)は、まず、本学が求める人物像と入学者に求める資質・能力を示し、学部ごと、および学科・コース等ごとに、育成目標、入学者に求める資質・能力、人物像、入学前に学習しておくことが期待される内容、試験区分別の入学者選抜の基本方針を示しています。
そのうち、「育成目標」は、本学の学位授与方針(ディプロマポリシー)、教育課程編成・実施方針(カリキュラムポリシー)との一貫性を意識し、入学後にどのような力を発展・向上させるのかを簡潔に示したものです。「入学者に求める資質・能力、人物像」には、入学前にどのような多様な能力をどのようにして身に付けてきた学生を求めているか、入学後にどのような能力をどのようにして身に付けられる学生を求めているかなどを示しています。「試験区分別の入学者選抜の基本方針」は、入学者選抜において、入学者受入方針を具現化するためにどのような評価方法を多角的に活用するのかなどを説明しています。
なお、「入学前に学習しておくことが期待される内容」も学部ごと、および学科・コース等ごとに示していますので、希望する学部、学科・コースに合わせて、高等学校での学習の参考にしてください。
求める人物像
山梨大学は、「地域の中核、世界の人材」の標語の下、地域の知の拠点として、専門性をもって世界で活躍できる人を育てることを目指しています。これを実現するため、学部・学科などの教育プログラムには、学位授与方針に定められる資質・能力(コンピテンシー)をすべて身につけられるカリキュラムが編成されています。本学では、知的好奇心をもちカリキュラムに沿って継続的・主体的に学修し、卒業後は専門分野に関する高度な能力を通じて社会に貢献する志をもつ人を求めます。ただし、入学時において以下のような基礎的な資質能力を備えていることが必要です。
入学者に求める資質・能力¹
・ 高等学校で履修する、国語、地理歴史、公民、数学、理科、外国語等について、内容を理解し、高校卒業程度の知識。
・ 各教育プログラムの学修に必要な資質・能力(思考力・判断力・表現力など)。
1: ここでは入学試験で評価できる項目のみが挙げられており、順法の精神など、社会通念上大学生が当然備えているべき項目までは記載していません。
▼山梨大学の成績評価方針(アセスメントポリシー)
成績評価方針
本学のすべての授業科目において、考慮すべき成績評価上の方針を示しています。
成績評価を行うには、授業科目の到達目標の達成度を評価するための適切な成績評価方法が定められ、具体的な評価方法と割合がシラバスに明記される必要があります。成績評価は、授業期間中に行われる唯一回の試験やレポートによって為されるのではなく、授業の進展に伴い適切なタイミングで適切な回数の適切な方法による評価を重ねることで為されることが求められます。ここで適切な方法とは、教室における筆記試験に限らず、学修内容の定期的な振り返りや、学修内容を活用した演習や課題、複数の学生が協力して行うグループプロジェクトの総括報告やプレゼンテーション、さらにはクラスでの発言や質問、グループディスカッションへの貢献、プロジェクトや課題への積極的な取り組み、学生同士の相互評価など、多岐にわたる方法が想定され、教員は創意工夫を重ねて適切な到達目標に適した成績評価方法を定めて評価する必要があります。また、成績評価の透明性と公正性を担保するために評価基準をあらかじめ学生に提示するとともに、学生に迅速なフィードバックを提供することも求められます。教員は、定期的に評価方法の効果や適切性を検証し、改善に努めることが求められます。また、学生からのフィードバックを収集し、評価方法の改善や進化に役立てることも重要です。
AIの急速な進展に伴い、従来から行われてきた単純な問いに対するレポート課題などは成績評価において意味をなさなくなったことを正しく理解して対処する必要があります。将来を見据え、それらの新技術を学生が活用することを短絡的に禁止するのではなく、法的倫理的に正しく有効に活用しつつ、学生の学修の進展と能力開発を強化する成績評価方法を開発・適用することが期待されます。

