連続市民講座(2021)

第13回連続市民講座のお知らせ

「知る喜び~ひと・くらし・けんこう~」

 山梨大学と読売新聞甲府支局が共催し、「知る喜び〜ひと・くらし・けんこう〜」と題した全11回の連続市民講座を開催します。本学では、人や暮らしや健康などに密接に関わる様々な研究が行われています。今年度も、アルコール依存症や地中エネルギー利用、脳卒中予防、災害・防災、食物学など多彩な講義を用意しました。本学教員が、これらをテーマにとりあげ講義します。
 新型コロナウィルスへの感染防止のため、当面の間はビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を活用したオンラインで行いますが、新型コロナの状況を見極めながら対面方式での開催も検討していきます。
 聴講は無料です。聴講をご希望される方は、各回ごと、下記申し込みフォームから事前の申し込みが必要になります。4月から来年3月まで毎月第3土曜日(11月のみ第2土曜日、1月は休講)に山梨大学の教員が、専門の分野を図解などを用いて分かりやすく解説します。

キャンパスネット

日時・場所

開催日 4月〜来年3月まで毎月・第3土曜日(11月のみ第2土曜日、1月を除く)(全11回)
開催方法 当面の間オンライン方式で実施します。
視聴資格 どなたでもご参加いただけますが、オンラインでの受講が可能な方。
事前申し込みが必要になります。
毎回、申込期間内に下記申し込みフォームからお申し込みください。
時間 午後1:30〜3:00まで(午後1時から接続可能)
受講料 無料

申込方法

オンラインでの開催になりますので、各回ごと必ず事前に下記申し込みフォームより申し込んでください。
(申込期間は、連続市民講座スケジュールをご確認いただき各回指定期間内にお申し込みください。)
※第三回連続市民講座の申込期間は5/17(月)~6/11(金)までになります。

こちらをクリックしてください   6月開催 第三回連続市民講座 申し込みフォーム 
 
 
 ⇒ お申し込みいただいた方あてに、視聴のためのURLを開催日3日前までにメールにてお送りします。

お問い合わせ先:山梨大学 教学支援部 教務企画課 連続市民講座担当
電 話:055-220-8043 
メール:koukai-kouza@(アットマーク)yamanashi.ac.jp

連続市民講座のスケジュール 

【注意】当面の間オンライン方式で行います。
    視聴には事前申し込みが必要になります。
    申込期限にご注意ください。

【講義開始時刻】午後1:30〜3:00まで
        (午後1時から接続可能)

申込期間 ~4月11日(日)まで
1 開催日 講義題目 職名 講師名
4月17日
(土)
「酒は飲んでも呑まれない」ための実践
~アルコール依存症とは~
教育学部教授 小畑文也

 芸能人の覚醒剤事件が相次いでいます。多くの人は、けしからんことと思いつつも、自分とは無関係と考えているでしょう。しかし、私たちが通常飲んでいる酒に含まれるアルコール(エタノール)が、覚せい剤と同類、その延長上にあることを意識している人は少数派です。わが国では、特に冠婚葬祭において、酒は欠くべからざるものですし、それがために、日本の文化、メディア等は、おそらくは世界一酒に対して寛容に思えます。しかし、酒に呑まれた(アルコール依存症の)人たちは、確定診断で10万人、潜在患者や予備群を含めると100万人以上存在しているとされています。厳罰化されてもなくならない飲酒運転等は、その一つの表れです。この病気は「アル中」と言われていた頃のイメージとは異なり、性別、職業にかかわらず、誰もが罹患する可能性を持っています。また、「魔のトライアングル」といわれる、うつ病や自死との関係、「共依存」とされる周囲の巻き込みも無視しえないものです。本講義では、演者の経験をもとに、酒(アルコール)に呑まれず、老後まで楽しく付き合うための方途を探ります。

申込期間 4月19日(月)~5月7日(金)
2 開催日 講義題目 職名 講師名
5月15日
(土)
持続可能な社会を目指す省エネルギー技術
~地中熱エネルギーの利用法~
工学部教授 武田哲明

 持続可能な社会とは、地球環境や自然環境が適切に保全され、将来の世代が必要とするものを損なうことなく、現代の世代の要求を満たすような開発が行われる社会であるとされていますが、この社会を目指してSDGsと呼ばれる持続可能な開発目標が国連総会で採択されています。特にエネルギー分野では、化石燃料などの資源エネルギーから再生可能エネルギーへの移行や、更なる省エネルギー技術の開発が求められています。省エネルギー技術を利用した機器の一つに、皆さんがエアコンと呼んでいる空気熱ヒートポンプがあります。これは空気熱、いわゆる大気の熱を利用した機器ですが、さらに省エネルギー性能を高めた地中熱ヒートポンプと呼ばれる機器が導入されつつあります。本講義では地中熱の特性とその利用法について、また山梨県における地中熱利用の取り組みを説明いたします。

申込期間 5月17日(月)~6月11日(金)
3 開催日 講義題目 職名 講師名
6月19日
(土)
脳の最新治療と脳卒中予防
~健康長寿を手に入れるには~
医学部
学部内講師
吉岡秀幸

 私の所属する脳神経外科では、脳疾患の治療を通じて、患者さんの健康を守っています。私たちが取り組んでいる最新の診断法や、MRIや血管撮影装置を備えた手術室を利用した最新の手術法や脳血管内治療について分かりやすく紹介します。また、近年、健康長寿社会の実現に向けて多くの取り組みが行われています。脳卒中は国民の死因と被介護の主因を占めており、健康寿命延伸のためには、脳卒中対策に重点的に取り込むことが必要です。脳卒中の発症には、高血圧、糖尿病、高脂血症、運動不足、メタボリックシンドロームなどの成人病や、喫煙、飲酒過多などの嗜好が影響します。これらの危険因子を適切に管理することが重要です。本講座を契機に脳卒中を予防して、健康長寿を実現しましょう。

申込期間 後日掲示予定
4 開催日 講義題目 職名 講師名
7月17日
(土)
山梨の災害リスク
~備えない防災「フェーズフリー」のすすめ~
工学部准教授 秦 康範

 近年、自然災害が多発しています。1995年の阪神・淡路大震災以降、我が国は地震活動期に入ったと言われており、今世紀半ばまでに南海トラフ沿いの巨大地震の発生は確実視されています。2018年の西日本豪雨、19年の台風15号、19号、20年7月豪雨など、風水害による被害も各地で毎年のように発生しています。地球規模の気候変動により、こうした状況が常態化すると言われています。これまで大丈夫だったことが、今後も大丈夫である保証にはまったくならないのです。
 では、私たちはどうすれば良いのでしょうか。経験で判断するのではなく、地域の災害リスクを知り他地域で起こった災害の経験を他山の石として学ぶことが大切です。本講座では、近年発生した自然災害の被害や教訓を紹介し、山梨の災害リスクについて一緒に考えます。その上で、「備えない防災」である新しい防災の考え方「フェーズフリー」を紹介します。

申込期間 後日掲示予定
5 開催日 講義題目 職名 講師名
8月21日
(土)
母と子の健康
~はじめの一歩は胎児期から~
発生工学研究センター
特任准教授
升井伸治

 令和元年施行の『生育基本法』の基本理念には、安心して次代の社会を担う子供を生み、育てることができる環境の必要性が謳われています。子どもたちの健やかな成長は、誰もが願うところと言って良いでしょう。子どもの健康づくりは、お母さんのお腹の中にいるときから始まっているといわれます。よく知られているところでは、妊娠中の喫煙や飲酒は、胎児に悪い影響を与えることはご存じの方も多いと思います。これらの他にも、ストレスや食事など、妊婦さんを取り巻く様々な要因について、生まれた後の子どもへの影響を調べる研究が進められています。今回の講義では、妊婦とその子どもが受ける様々な要因の影響について、分かりやすく解説します。また、これらの要因を明らかにしていくための様々な取り組みをご紹介します。

申込期間 後日掲示予定
6 開催日 講義題目 職名 講師名
9月18日
(土)
記憶の仕組み
~覚えたい?忘れたい?~
医学部教授 大塚稔久

 皆さん、一昨日の晩ごはんに何を食べたかすぐに思い出せますか?10日前の昼食のメニューはどうでしょうか?また、忘れていた幼い頃の記憶が、周りの景色や他人との会話、ふとラジオから流れてくる音楽を耳にして、懐かしさとともに思い出されることもありませんか?ヒトはどのようにして物事を記憶して、あるものは忘れ、あるものは大人になってもずっと覚えているのでしょうか。また、記憶には種類があるのでしょうか?そもそも脳のどこに蓄えられているのでしょうか?脳は生命科学分野でも最後に残されたフロンティアと言われています。近年、様々な科学技術の発展によって、この脳の仕組み、特に記憶の仕組みが明らかになってきました。本講義では、最先端の技術をわかり易く解説しながら、私達の脳がどのように物事を記憶していくのか、その仕組みに迫りたいと思います。

申込期間 後日掲示予定

開催日 講義題目 職名 講師名
10月16日
(土)
植物の病気を科学する
~目に見えない植物と微生物の攻防~
生命環境学部教授 鈴木俊二

 受講者の皆さまと植物の病気について科学します。植物は進化の過程で「動かない」という戦略を取りました。動くことにエネルギーを使わず、太陽光エネルギーからつくられた、生きていくうえでの最小限のエネルギーを使いながら地球上で何億年もの間生き抜いてきました。こう書きますと植物は平穏に生きてきたと思われますが・・・いまこの瞬間も植物は微生物と戦っているのです!普段何気なく目にする植物ですが、ミクロの世界では様々な作戦を練って微生物の侵入を阻止しています。一方、あきらめずにあの手この手で侵入を試みる微生物。その攻防はまさに植物と微生物の戦争です。戦争に負けた植物はいわゆる病気になってしまい、過去には食糧危機も起こりました。本講義では、微生物の侵入行動に対し植物がどのような「武器」で戦っているのかを説明し、植物の病気とは何か?病気を防ぐにはどのようにすれば良いのか?を受講者の皆さまと一緒に考えたいと思います。

申込期間 後日掲示予定

開催日 講義題目 職名 講師名
11月13日
(土)
宇宙で暮らす未来
~太陽系航海時代に向けて~
生命環境学部教授 島 弘幸

 歴史上はじめてヒトが月に降り立ってから、およそ50年が経ちました。今では世界中の先進国がロケットを飛ばし、月や火星でヒトが暮らすための宇宙基地建設を目論んでいます。しかし宇宙には、私たちの生活に必要不可欠な空気・水・重力がほとんどありません。さらに、人体に有害な宇宙線や宇宙ゴミが、宇宙空間から絶えず降り注いでいます。こうした過酷な条件のなかでも、ヒトは安定した住環境を確保・維持できるのでしょうか?
 この市民講座では、ロマンあふれる宇宙の魅力に触れながら、人類の宇宙進出を可能とする最先端科学の例をご紹介します。星降る夜空を見上げた時に、未来の暮らしへ想いを馳せるキッカケになれば幸いです。

申込期間 後日掲示予定
開催日 講義題目 職名 講師名
12月18日
(土)
災害と教育
~語りの難しさについて~
教育学部准教授 岩井哲雄

 近年、災害の情報に接する機会が多くなりました。実際、台風や洪水などによる被害が毎年のようにニュースで大きく取り上げられ、また将来的に発生が予想される災害に関する特集もよく見かけます。災害の情報が身の回りに増えている一方で、災害の記憶は徐々に風化しているように見えます。大きなショックを与えた阪神・淡路大震災から二十数年が過ぎ、甚大な被害をもたらした東日本大震災から十年になります。被害を受けた街並みが修復されていくことはもちろん喜ばしいことではありますが、同時にそれは災害の爪痕を消し去って、記憶の風化を助長してもいるようです。災害の記憶が風化していくなかで、われわれは後世に何を伝えていけばよいのでしょうか。次世代に伝えていく難しさはどこにあるのでしょうか。本講義では、災害に関連する教育の課題について考えてみたいと思います。

申込期間 後日掲示予定
10
開催日 講義題目 職名 講師名
2022年
2月19日(土)
気持ちよい排泄を保つ
~日常生活で取り組めるセルフケア~
医学部教授 谷口珠実

 人が食べて排泄(排尿・排便)することは生命の維持に欠かせません。皆さんは今気持ちよく排泄できているでしょうか。加齢に伴い排泄にトラブルが生じやすいことが分かってきました。トラブルと感じる症状には、加齢変化以外の原因があることも少しずつ解き明かされています。そこで、今回の講義では、排泄のトラブルとなる症状とその原因、日常生活で工夫するポイントを解説します。排尿のトラブルでは頻尿や尿失禁、排泄困難などの症状を、排便のトラブルでは便秘や便失禁の症状を、今お悩みの方や予防に努めたい方に役立つ内容をお伝えします。セルフケアとしては、飲食の工夫や運動が大切です。生活の中で行える行動療法として、骨盤底筋体操に取り組めるよう、実施方法を講義で紹介します。

申込期間 後日掲示予定
11 開催日 講義題目 職名 講師名
2022年
3月19日(土)
高齢ドライバー問題とは何か?
~知られざる本質・課題と今後~
工学部教授 伊藤安海

 現代の日本の社会では、都市部を除いてクルマに頼らずに生活することは困難です。その一方で、テレビや新聞では高齢ドライバーによる交通事故の危険性が連日報道され、免許返納キャンペーンや免許制度の変更など、高齢者から車を奪う動きが一層強くなっています。本当に高齢ドライバーは危険なのでしょうか?
 アクセルとブレーキの踏み間違いや高速道路の逆走、ドライバーの意識喪失と聞くと、誰もが「高齢ドライバー問題」を連想するでしょう。しかし実は、どれも高齢者に限った現象ではなく、どのような年代のドライバーも起こしている現象です。高速道路の逆走で検挙されたドライバーでさえ、その三割~四割は非高齢者なのです。
 交通事故を防ぐためには、ドライバーの年齢に関係なく、①ドライバーの運転技術・意識や健康、②自動車の機能や装備、③道路インフラや信号制御、④交通取締りや啓蒙活動、といったものが関係してきます。どのような事故も、ドライバーの年齢に関係なく発生している以上、そもそも「高齢ドライバー問題」というものは本当に存在するのでしょうか?皆さんと一緒に問題の本質を追求したいと思います。