ウクライナからの避難者支援を開始!

2022年4月28日 トピックス

 本学と認定NPO法人フードバンク山梨は、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻により、山梨県へ身を寄せた避難者2人への生活支援や学修支援を開始しました。
 2人は4月上旬に県内の親戚を頼りに避難してきており、親族から相談を受けたフードバンク山梨の相談員を通じて本学に支援の依頼があったことを受け、修学面や住環境の支援について島田学長が即断し、4月27日に記者会見を行いました。
 会見では、米山けい子フードバンク山梨理事長から、今回の支援に至った経緯、兄弟の現在の様子、さらにフードバンク山梨での心のサポートや食事・日用品提供などの生活支援について説明がありました。
 その後、島田学長から、現在、ボゴモレツ国立医科大学医学部6年生のクレショヴ ジュリアンさんの「眼科医を目指し勉強を続けたい」という本人の希望を叶えるため、外国人短期研修生として医学部で受入れ、学業に専念できる環境と住居施設(大学宿舎)を提供することについて説明がありました。
 続けて、島田学長はジュリアンさんについて「国籍や人種にかかわらず世界の人々の役に立ちたいとの考えや、このような大変な状況であっても学びたいという気持ちに心を打たれた。今後は臨床実習への参加が予定されているが、まずは、5月に行われるウクライナの卒業試験・医師国家試験に合格してほしい。」と述べました。
 最後に、兄のクレショヴ オレクシィさんのメッセージが紹介され、「支援いただいた日本の方々に感謝します。弟のジュリアンに山梨大学で勉強する機会と住居を提供いただき、ありがとうございます。一刻も早くウクライナに平和が戻ることを願います。」と米山理事長から読み上げられました。
 本学は、ウクライナのハルキウに所在する国立航空宇宙大学からの要請を受け、ロシア軍の侵攻により講義が受けられない大学院生に対して、遠隔授業を提供するプロジェクトを進めており、現在までに述べ500名が登録し、一部の学生が受講を開始しています。(※1)
 ウクライナ国民が一刻も早く平穏な日常を取り戻されることを心から願うとともに、本学では、引き続き、ウクライナの人々を全力で支援してまいります。

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