名古屋商科大学主催公開フォーラム「Grand Design by Japan」で島田眞路学長が「本学のコロナ禍における対応」について発表しました

2022年3月29日 トピックス

 令和4年3月26(土)、名古屋商科大学主催公開フォーラム「Grand Design by Japan」が開催され、島田眞路学長がコロナ禍における本学の取組みについて発表しました。
「新型コロナの猛威 山梨大学の奮闘 コロナ禍における地方国立大学の対応」と題した発表では、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の乗客患者の受入れ、いち早く職域接種(大学拠点)を開始し、本学の学生・職員をはじめ、本学と山梨県立大学が共同で設立した全国初となる大学等連携推進法人「一般社団法人大学アライアンスやまなし」の枠組みを活用して、県立大学と連携し、県内大学、企業等の関係者へスピーディーにワクチン接種を実施、地域に貢献したこと、また、国立大学協会の代表らとともに堀内詔子国務大臣(ワクチン接種推進担当)に直接面会※1し、3回目のワクチン接種を迅速に行うこと、そのためには自治体の長や医師会の指導者と協力体制を築くことの重要性を伝えたことなどをお話しされました。
 さらに山梨県からの依頼を受け、3つの医療強化型宿泊療養施設(ホテル収容可能人数550名)の運営、本学が開発した「SHINGENシステム」※2を利用しての入所者の管理により、小人数体制でのホームケア、ファストケア、退所後ケアなどが可能となり、逼迫する医療現場を整え、安心安全を第一にコロナの対応を行ってきたこと、また、ホテル療養施設の患者だけでなく、ホームケアの患者も山梨大学の医療者とリアルタイムに情報が共有され、医療者が患者の症状を正確に把握することが実現すると説明されました。そのほか、現在猛威を振るうオミクロン株の流行状況についてなど、世界の感染状況や施策と比較しながら日本の最新の感染拡大の状況を解説しました。
 最後に島田学長は、これらの本学の新型コロナウイルス感染症への取組みが山梨県の感染対策推進に大きく貢献したと評価され、県政功績者(新型コロナウイルス感染症対策関係)表彰の団体特別功績※3を受賞したことを報告し、今後も引き続き、県民の命を護るために最善を尽くすと決意を述べられました。
 発表後に行われた討論会で島田学長は、フォーラムに参加した有識者らとコロナ禍における日本の危機感やリスクコミュニケーション体制について活発に議論したほか、ロシアのウクライナへの軍事侵攻にも触れ、ウクライナのハリキウ州にある国立航空宇宙大学から本学に要請があり、ウクライナの学生に対して遠隔授業を提供※4する支援プロジェクトを進めていることについて報告しました。
 なお、本発表・討論会の内容詳細については、フォーラムの動画(YouTube)をご覧ください。

【フォーラム動画】 
0:00 島田学長発表
50:00 討論会

【関連記事】
※1島田眞路学長が堀内大臣と意見交換(国大協代表と堀内大臣他ワクチン担当 政府関係 者との意見交換会)
※2県内すべてのコロナ患者さんにSHINGENシステム導入!(令和4年1月28日 トピックス)
※3令和3年度 県政功績者(新型コロナウイルス感染症対策関係)表彰(令和3年11月26日 トピックス)
※4ウクライナの学生に遠隔授業を提供!(令和4年3月28日 トピックス)

【山梨大学の取り組みについての参考資料】
・山梨大学の比類なき挑戦(出典:「大学マネジメント」2021年8月号)
・コロナ対策をリードしながら見えてきた日本医療の盲点(出典:PHP研究所『THE21』)
・学長インタビュー(出典:週刊文春「学長インタビュー」)
・コロナ禍で暴かれた日本医療の盲点(出典:株式会社平凡社新書とWebサイト)