山梨大学と山梨県立大学の連携により新たな可能性

山梨大学は、山梨県立大学との設置形態(国立と公立)を超えた連携を推進し、
学生の皆様に多様な教育機会の提供や学生サービスの充実を図っていきます。

 山梨大学は、大学間連携の枠組みを活用して、山梨県立大学との各種連携事業を円滑に実施するため、共同で“一般社団法人 大学アライアンスやまなし”を令和元年12月18日に設立しました。これまでも、教育分野での連携に加え、学生サービスなどの利便性を向上するため、様々な分野において連携事業を展開しています。
 さらに、令和3年3月29日に、大学アライアンスやまなしが全国初となる“大学等連携推進法人”の認定を受けたことで、教学上の特例措置の活用が可能となり、これまで以上に大学間連携の枠組みを活用した教育分野での連携事業を推進しています。

一般社団法人 大学アライアンスやまなし

教学上の特例を活用した“連携開設科目”を更に充実!

 令和3年4月から、教学上の特例措置を活用して教養教育分野を中心に“連携開設科目”を開設しています。この“連携開設科目”に位置付けされることで、山梨県立大学が開講する科目であっても、山梨大学の科目とみなすことが可能となり、学士課程では、30単位を上限に卒業に必要な単位数に組入れることができます。

連携開設科目について

 令和3年度は、教養教育分野では、文系科目(人文科学・社会科学分野の科目)の充実を図るため、山梨県立大学の授業科目13科目を連携開設科目としましたが、令和4年度はPENTAS科目を追加するなど、71科目と対象を大幅に増やすことで、これまで以上に幅広い分野を学ぶことができるようになりました。また、令和5年度からは看護教育に加え、幼児教育や教職課程といった専門分野にも対象を拡大しています。

令和5年度連携開設科目一覧

 全国に先駆け取組んでいます“連携開設科目”について、履修した学生からは、「自大学にない分野の授業が受講できる」、「受講できる科目の選択肢が増える」といった感想が寄せられています。また、アンケート調査からも教養教育の満足が向上していることが伺えます。

 実際に連携開設科目を受講した学生の声や、授業内容なども大学アライアンスやまなしの学生向けホームページに掲載されていますので、そちらも是非ご覧ください。

 【連携開設科目(学生の声)

   【連携開設科目(授業風景)

そのほかにも多様な事業を展開

 教育分野に限らず、既に多様な連携事業を展開しています。具体的には、図書館や体育館などの施設の共同利用を図り、学生生活の利便性を高めています。また、連携によるスケールメリットを活かした手厚い学生支援(希望職種に応じたガイダンスやセミナーの合同実施など)を行っていく予定です。

◇図書館の相互利用ができます!

 図書の貸出・返却、文献複写による電子ジャーナル提供など

◇両大学の就職活動のサポートが受けられます!

 就職ガイダンスやセミナーへの参加、キャリアセンターの利用など

◇大学施設の相互利用ができます!

 クラブ活動やサークル活動を行う際、講義室や体育館利用など

◇山梨県立大学の学生は山梨大学の学生寮・留学生宿舎が利用できます!

 山梨大学学生寮の詳細はこちらをご覧ください。
 なお、希望者は選考により決定されます。条件等により入寮できない場合があります。

更なる連携強化にむけて

 山梨大学と山梨県立大学間で実施する連携事業については、大学アライアンスやまなしの理事会傘下に設置された連携事業実施委員会が中心となり、企画を行っています。
 また、連携事業実施委員会には、両大学の代表者から構成される8つの検討WG(教養教育、幼児教育、教職課程、看護教育、社会科学・地域貢献、共同研究推進、学生支援、管理運営)があり、様々な連携事業の実施に向けた検討及び大学間の調整等を推し進めていきます。
 また、両大学の連携強化の成果の1つとして、令和4年度に採択された「地域活性化人材育成事業(SPARC)」があります。この事業は、山梨大学が事業責任大学、山梨県立大学が参加校として参画し、まずは大学等連携推進法人制度の教学上の特例措置などを活用した教育プログラムを令和6年度から開始するものです。さらに、SPARC事業においては、教育プログラム以外でも様々な連携事業を計画しています(事業計画などの詳細は以下のサイトを参照願います)。

知(地)のソーシャルキャピタル~学びの山梨モデル~

 今後はSPARC事業を山梨大学と山梨県立大学における連携事業の『核』としつつも、大学間連携の枠組みを活かした様々な事業を展開することで、学生にとって魅力ある教育・大学生活に繋げていきたいと考えています。