令和7年度「水素供給インフラ周辺ビジネス人材養成講座」 成果報告会および閉講式を挙行

2025年9月20日 トピックス

 令和7年8月27日(水)、大村智記念学術館2階大村記念ホールにおいて、令和7年度「水素供給インフラ周辺ビジネス人材養成講座」成果報告会および閉講式を挙行しました。
 これは、山梨県からの委託により、県内を中心とした社会人技術者等を対象に、今後成長の見込まれる水電解装置の設置工事、配管工事、メンテンナンス業務等の周辺ビジネス分野への参入に必要な知識を習得することを目的としており、今年度は21名が修了しました。
 成果報告会では、代表5社より「自分たちの技術を今後水素燃料電池にどう活かしていくか」について、今後の課題や効果の展望を説明しました。
 閉講式では、中村和彦学長が修了生に対し「水素社会構築のためには、高効率、高耐久、低コスト、規制見直しに代表される普及環境整備などまだまだ解決すべき課題があり、これからも産学官の連携が重要になってくる。本講座で習得した知識等を活用し、山梨県の発展のためにご尽力いただきたい」と述べました。
 また、小林洋一山梨県産業政策部理事は「昨年11月、本県にカナデビア株式会社の水電解スタック量産工場の新設が決定した。技術力が高い企業や人材が集積する本県において、今後、同社との連携による新たな取引や経済効果が期待されている。県では本講座で習得した知識を実際の事業に生かしていただくため、本日から補助金の公募を開始した。事業展開の一助として積極的に活用いただきたい」と挨拶し、修了生の今後の活躍に期待を寄せました。
 その後、講座を担当した岡嘉弘水素・燃料電池技術ナノ材料研究センター客員教授による総括報告がされ、中村学長から修了生に修了証書が授与されたのち、修了生代表がこれまでの感謝と今後の決意を述べました。最後に、飯山明裕水素・燃料電池ナノ材料研究センター特任教授が閉会の挨拶を述べました。