平成28年度 第11回山梨大学全学教育FD研修会「アスペルガー症候群の学生への対応」を開催

2017年2月3日 トピックス

 平成29年1月27日(金)、甲府キャンパスにおいて(医学部キャンパス同時中継)、障害学生修学支援室主催の平成28年度 第11回山梨大学全学教育FD研修会「アスペルガー症候群の学生への対応~教員の立場から・当事者の立場から~」を開催しました。

 アスペルガー症候群とは、知的障害はないものの、社会性・コミュニケーション・想像力等に特異性を伴う発達障害の一つです。

 最初に坂本玲子 山梨県立大学教授から、「大学生におけるアスペルガー症候群を学ぶ」と題してご講演をいただきました。坂本教授は、アスペルガー症候群の定義や特徴を丁寧に解説し、同大保健センターでの対応の実例を紹介しました。

 次に当事者の立場として、名執歌奈子さんが大学教職員に希望することを実体験を基に分かりやすくお話をされました。名執さんは、障害を知ってもらうことは勿論、「見た目では分かりにくい苦しみを抱えている当事者を、本人が希望する状況では一人にさせておくことも必要」と述べました。

 質疑応答では、教員から実際の講義・試験での合理的配慮や、本学として更なる取り組みの推進を求める意見も出され、有意義な研修会となりました。