第2回「『手でみる新しい絵画』を作ろう」を開催

2016年12月27日 トピックス

 平成28年12月3日(土)、山梨県立美術館において、平成28年度 文化庁「大学を活用した文化芸術推進事業」地域アートマネジメントにおけるアウトリーチ・ワークショップ「手でみる新しい絵画を作ろう」を開催しました。

 前半のレクチャーでは、「『手と目でみる教材ライブラリー』の魅力」と題し、大内 進 氏(独立行政法人国立特別支援教育総合研究所 客員研究員)に、「手で観賞する活動」の世界的事例や歴史上で尽力された方々、視覚にハンディキャップのある方に分かりやすい具体的な観賞資料、大内氏が主催されているライブラリー(アンテロス美術館分館)などについてお話しいただきました。
 また、「モナリザ」や葛飾北斎「神奈川沖浪裏」の立体翻訳をお持ちいただき、参加者は「モナリザ」の微笑みや人物と背景の遠近感、「神奈川沖浪裏」のビックウェーブを手で触れて体感しました。

 後半は、山梨県立美術館の所蔵作品の中から郷土ゆかりの作家である萩原英雄の木版画「石和早春」を題材に、「新しい絵画をつくる」(立体翻訳等様々なアプローチで観賞にせまる)活動に移りました。
 貴重な原画を直に観賞し、参加者からはたくさんの「新しい絵画」のアイデアが挙がりました。

 次回2月12日(日)までに、研究室を公開してミーティングを行い、工学部附属ものづくり教育実践センターで教材の3D化を試みます。
 試作進捗状況を「手でみるプロジェクト」ホームページFacebook(Miru Tede)で紹介していますので、是非ご覧ください。

※講師の体調不良により延期としておりました第1回「『手でみる新しい絵画』を作ろう」は、第3回と同日(平成29年2月12日(日)15:00〜16:30)に開催予定です。

関連イベント情報:「『手でみる新しい絵画』をつくろう」開催のご案内
協力:山梨県立美術館、山梨県立美術館協力会、社会福祉法人山梨ライトハウス、山梨大学工学部附属ものづくり教育実践センター