山梨県立図書館と共催で「子どもの読書オープンカレッジ」を開催

2022年2月1日 トピックス

 令和4年1月27日(木)、山梨県立図書館において、本学・同館共催「子どもの読書オープンカレッジ」を開催し、図書館職員や保育関係者ら23名が受講しました。
 子どもの読書オープンカレッジは、県が策定した「第3次山梨県子ども読書活動推進実施計画」に基づき、子どもの読書活動を推進するための理論と技術の研修会として、本学と同館が共同で年に5回実施している講座です。
 第5回目の今回は、甘草屋敷子ども図書館絵本くらぶの塚田純子氏をお招きし、「みんなで行こう 絵本の世界」と題してご講演いただきました。
 塚田氏は乳幼児期の心の発達過程や、言語・視覚の発達過程について説明し、年齢別の読み聞かせのポイントについて解説しました。
 1~3歳児の読み聞かせについては、男の子は図鑑、女の子は可愛いもの、とジャンルが偏りがちになるため、いろんなジャンルの本を読むことで関心の幅を広げることができると説明しました。
 文字が読めるようになったことで読み聞かせの機会が減少してくる小学校1~2年生以降の読み聞かせについては、自分で文字が読めるようになったとしても、物語の背景や登場人物たちの心情を考えながら本を読めるわけではないため、字が読めるようになってからも、少しずつ児童書に移行するような読み聞かせを通してより豊かな心を育てることが大切と話しました。
 まとめとして塚田氏は、「絵本を最後まで読み聞かせする必要はなく、子供が飽きたら読み聞かせをやめてもよいし、絵本の途中から始めてもよい」とし、読み聞かせに集中力や想像力を養うという知育的な効果を期待するのではなく、子供と一緒に絵本を楽しむことが大切と説明しました。
 参加者は熱心に聞き入り、時折メモを取るなど、有意義な講演となりました。
 今回の講座をもって、今年度の「子どもの読書オープンカレッジ」は終了となります。今後は、令和4年5月26日(木)に令和4年度第1回目となる講座を開催する予定です。詳細については決まり次第お知らせします。皆様のご参加をお待ちしています。

※山梨大学ではSDGsに取り組んでいます。この他の取り組みにつきましては、こちらのページをご覧ください。