令和2年度第8回全学教育FD研修会「令和元年度優秀教育賞受賞記念講演」を開催

2020年12月28日 トピックス

 令和2年12月22日(火)、令和2年度第8回全学教育FD研修会「令和元年度優秀教育賞受賞記念講演」をオンラインで開催し、本学教職員および学生ら約80名が参加しました。
 本学では、教育改善の気運を高め、教育力の継続的な向上を推進するための方策として、平成29年度より、本学における教育の改善に貢献したと認められる教職員に対し「山梨大学優秀教育賞」を授与しています。また、受賞した教職員の取り組みを全学教育FD研修会において紹介し更なる教育改善を図っています。
 研修会では、今年度同賞を受賞した深澤宏子 医学域産婦人科学講座講師が「知識伝達型の講義教育における効果的な反転授業の模索」と題し講演しました。深澤講師は、産期救急に効果的に対処できる知識や能力を発展・維持するための教育コース「ALSOプロバイダーコース」の課外授業「ALSO勉強会」に2014年度から反転授業を導入した経緯や具体的な学習方法を説明し、学生に実施したテストの成績やアンケート結果から、反転授業により課外授業の効率が向上し、学生や指導者の負担の軽減に繋がったと報告しました。また、産婦人科の医学科4年生や看護学科を対象とした正規授業に反転授業を全面的に導入し、「ALSO勉強会」と同様に効果が得られたことについて報告するとともに、知識伝達型講義における反転授業においての課題や今後の展開について語りました。
 また、講演会では、森澤正之 大学教育センター副センター長が「2019年度アクティブラーニング/反転授業の実施状況調査結果より見えること」と題し、アクティブラーニングと反転授業を受講した本学学生に行ったアンケートの集計結果を報告し「学生の理解度の向上」や「授業への取り組みの態度の改善」に効果があったと説明しました。
 参加者からは、反転授業で使用する学習動画や資料の作成方法や取り組みを始めた時の様子など活発な質疑応答があり、大変有意義な研修会となりました。