「水素社会に向けた『やまなし燃料電池バレー』の創成」FCyFINEシンポジウムを開催

2019年5月29日 トピックス

 令和元年5月22日(水)、ベルクラシック甲府において、「水素社会に向けた『やまなし燃料電池バレー』の創成」FCyFINEシンポジウムを開催し、県内外からの関係企業・団体・自治体関係者や本学教職員等約140名が参加しました。
 平成29年9月に文部科学省から「地域イノベーション・エコシステム形成プログラム」の採択を受け、本学では山梨県や企業等と協働で「水素社会に向けた『やまなし燃料電池バレー』の創成」事業を実施しております。本学と地域に蓄積された燃料電池技術の強みを更に発展させ、新たな燃料電池用部材、スタック及びシステム等を創出しているほか、人材育成など、今後到来する水素社会に向けた事業化を促進する種々の取組みを推進しています。
参考記事

 シンポジウムでは、島田眞路学長による挨拶の後、竹本明弘 文部科学省科学技術・学術政策局産業連携・地域支援課地域支援室専門官より、今後の事業推進に期待を寄せるご挨拶をいただきました。
 その後、米田雅一 氏(みずほ情報総研株式会社)・丸田昭輝 氏(株式会社テクノバ)が世界の水素・燃料電池産業の動向について、永田裕二FCyFINE事業プロデューサー・田中善嗣 氏(日邦プレシジョン株式会社)・谷内浩 氏(株式会社エノモト)・内田誠 本学燃料電池ナノ材料研究センター教授が本事業の現状と今後の展開について講演したほか、伊藤努 氏(同プログラム 東北大学×宮城県事業プロデューサー)が東北大学と宮城県の事業化事例を、白川太 氏(山陽精工株式会社)が企業の事業化事例をそれぞれ紹介しました。
 講演後には活発な質疑応答が交わされるなど、地域における大学技術成果の事業化推進活動のエコシステム化の観点からも、有意義なシンポジウムとなりました。
※FCyFINE:Fuel Cells Yamanashi Frontier for Innovation and Ecosystem