本学・北杜市連携事業 アートマネジメント連続講座「表現者の舞台裏Part2-身体を介する-」を開催

2018年10月30日 トピックス

 本学は北杜市と共催で、このほど、アートマネジメント連続講座「表現者の舞台裏Part2-身体を介する-」を開催しました。

 これは、各界で活躍する専門家・有識者が、自らの「身体」を通して、どのように外界を認識し、どのように解釈し、どのように表そうとしているのか、その「舞台裏」を語る全3回の連続講座で、平成30年度文化庁「大学における文化芸術推進事業」及び「やまなみ文化基金助成事業」として実施されました。

 第1回目は、平成30年9月23日(日)、北杜市長坂コミュニティ・ステーションホールにおいて、指揮者の矢崎彦太郎氏を講師にお招きし、「音無しの構え」と題しご講演いただきました。矢崎氏は普段は後ろ姿しか見ることができない指揮者の本当の役割について、リハーサルやそのための準備や資質に及ぶ裏話を語りました。また、客席前方に八ヶ岳音楽祭合唱団の75名を配し、舞台から客席に向かって指揮を披露していただくパフォーマンスを行い、講話の内容を生の音楽で実感する貴重な機会となりました。(コーディネーター:大内邦靖 教育学部教授)

 第2回は、同年10月3日(水)、山梨県立図書館において、写真家の佐藤時啓氏を講師にお招きし、「見えるもの/見えないもの 光-呼吸シリーズから現在のデジタル作品まで」と題してご講演いただきました。佐藤氏は、初期のご自身の身体を使った長時間露光による写真や、ピンホールカメラを用いた映像について、完成した作品からは窺い知ることのできない苦労話などを語りました。(コーディネーター:村松俊夫 教育学部教授)

 第3回は、同年10月17日(水)、山梨県立図書館において、美術家・美術教育研究家の前沢知子氏を講師にお招きし、「『私』のアートが目覚める瞬間-ワークショップの現場から-」と題してご講演いただきました。前沢氏は、自身の美術家としての活動の変遷を話し、自らが獲得された表現手法に基づいたワークショップの実践を分かりやすく説明しました。(コーディネーター:井坂健一郎 教育学部教授)