大村 智先生に「特別栄誉博士」の称号を授与

2015年10月26日

 平成27年10月26日(月)、本学甲府キャンパスにおいて、ノーベル医学・生理学賞の受賞が決定した本学卒業生で名誉顧問の大村 智先生に、「特別栄誉博士」の称号を授与しました。

 授与式では、島田眞路学長から「大村先生のノーベル医学・生理学賞受賞の決定は山梨大学の学生・教職員一同にとって大変誇りになっております。また、地方大学にとって厳しい時代でありますが、とても励みになります。」との式辞がありました。

 続いて、島田学長から大村先生に称号記の授与と記念品4品の贈呈が行われました。記念品は、以下のとおりです。

● 書道家の宮澤正明教授(教育人間科学部)による一文字書「慈」の書

● クリスタル科学研究センターが開発したブルールチルの結晶を使用した「プラチナ・オニキス・ダイヤモンド・人工ルチル」カフスセット

● クリスタル科学研究センターで保有していた人工水晶にデザインの専門家である村松俊夫教授(教育人間科学部)がデザインし、工学部附属ものづくり教育実践センターで加工した人工水晶の置物「特別栄誉博士称号授与記念」

● お祝い学生メッセージカード(学生及び附属学校児童・生徒約720名)

  その後、在学生代表から「大村先生の長年にわたるご努力とお人柄によるこのたびの受賞決定は、今後教育者を目指す私たち教育人間科学部の学生、さらには本 学附属学校園の児童・生徒をはじめとする多くの子供たちにも、とても大きな勇気と励みを与えてくださいました。」(教育人間科学部幼小発達教育コース4年 の渡邊実恵子さん)「土を採取するお姿と化合物発見のためのスクリーニング法の開発など新しいことを実行なさっていくお姿に、真の研究者としての姿勢とい うものを見ました。」(医学部4年の古谷 智さん)とのお祝いのメッセージがありました。

 最後に大村先生から、学生に向けて「縁を、出会 いを大事にする。袖振り合う小さな縁も大切に。」「至誠惻怛(しせいそくだつ)、何事もまごころ、慈愛の心を持って、やりなさい。そうすると、必ず事はう まくいきますよ。」「山梨ゆかりの人物である小林一三は『金がないから何もできないという人間は、お金があっても何もできない人間だ』と言っている。お金 がなくても、志すことがあれば、それに向かって行動を起こすことが大事。」「これは自分の言葉(大村先生ご自身の言葉)で、若い人たちに言っている言葉で すが、『幸運は高い志を好む』、これを皆様に贈ります。」など、多くのメッセージをいただきました。

 授与式会場には、立ち見が出るほど学生等が集まり、会場に入りきらなかった学生らは、用意された会場でスクリーンを通して、映像を視聴しました。

 授与式後は、附属図書館で開催している「大村 智 先生 ノーベル医学・生理学賞受賞記念特別展」をご覧になり、ご自身の卒業論文や在籍当時の写真等の展示品を懐かしそうにご覧になっていました。

 なお、「大村 智 先生 ノーベル医学・生理学賞受賞記念特別展」は、来年3月31日まで、附属図書館本館(甲府キャンパス)及び附属図書館医学分館(医学部キャンパス)で開催しております。詳細は、こちらをご覧ください。