工学部3年の徳永 翔さんがサイエンス・インカレにおいて「文部科学大臣表彰」を受賞

2017年3月9日 トピックス

 平成29年3月4日(土)・5日(日)、筑波大学で開催された文部科学省主催「第6回サイエンス・インカレ」において、工学部土木環境工学科3年の徳永 翔さん(キャリアハウス「地域防災・マネジメント」所属)がポスター発表部門の最優秀賞である「文部科学大臣表彰」を受賞しました。

 「サイエンス・インカレ」は、理系の大学学部生や高等専門学校生を対象とした、全国規模の自主研究の研究発表会です。今年度は241題の応募があり、書類選考により口頭発表部門46題、ポスター発表部門134題が採択されました。

 受賞テーマは、「土壌硬度計の高精度化による斜面崩壊発生機構解明に関する研究」です。
 斜面崩壊発生メカニズムの解明を目的に、新しい簡単な土壌強度の計測方法を開発しました。従来の土壌強度の計測方法では、試験に時間がかかることや、値段が高いといったデメリットがあります。本研究では、山中式土壌硬度計をデジタル化し、以下のことを達成しました。

  1. 測定の読み取り精度が10倍以上になりました。
  2. 一人で計測と記録ができるようになり、容易に試験ができるようになりました。
  3. コーンの土中での挙動を可視化することができました。
  4. 斜面崩壊現場で使用し、強度の違いを把握することができました。
  5. 現場の堆積物の強度の不連続性を把握でき、表層崩壊の機構解明が期待できます。

 受賞した徳永さんは、「土木環境工学科の後藤 聡准教授や鈴木猛康教授、キャリアハウス事務局の垣尾省司教授をはじめとする多くの方々のサポートを受け、今回このような賞を頂くことができ、研究者を目指す上で自信となりました。本当にありがとうございました。この研究の成果が、土砂崩壊の研究の発展の一助になり、より安心安全なまちづくりに繋がれば幸いです」と話しています。