植田郁生 工学部助教が「クリタ水・環境科学 研究優秀賞」を受賞

2016年9月6日 トピックス

 植田郁生 工学部助教が、(公財)クリタ水・環境科学振興財団より、平成28年度の研究優秀賞を受賞しました。

 本賞は、水・環境に関する調査研究及び国際交流に対し助成・支援等を行っている同財団が、過去に助成した研究者の中から、優れた研究成果や社会貢献に関する実績を上げた者に対して授与するもので、今年度は表彰対象約70名から6名が受賞されました。(植田助教は、平成24年度より研究助成を受けています)

 受賞タイトルは「針型抽出デバイスを用いる新規パージ・トラップ法による揮発性有機化合物の迅速・高感度分析法の確立」で、水道水や河川水中に含まれる微量の揮発性有機化合物を植田助教らが開発している針型のデバイスを用いて捕集し、分析装置で高感度分析する新たな分析法を開発しました。この分析法は一般的な分析法よりも極めて簡便かつ安価に水試料中の揮発性有機化合物を分析することが可能で、飲料や果汁中に含まれる香気成分の分析に応用することにも成功しました。

 植田助教は、「栄誉ある賞を受賞でき、大変嬉しく思っています。研究室の学生の熱心な取組も受賞につながりました。今後も学生と共に研究活動にたゆまず励んで参ります」と話しています。

(公財)クリタ水・環境科学振興財団ホームページ