山梨大学SDGs 持続可能な未来のために!

水生光合成生物を利用した資源循環利用型モノ創り

大学院総合研究部工学域
教授 遠山 忠
07-エネルギーをみんなに。そしてクリーンに08-働きがいも経済成長も09-産業と技術革新の基盤を作ろう12-つくる責任、つかう責任15-陸の豊かさも守ろう
キーワード:資源循環利用、排水、廃棄物、水生光合成生物、微細藻類、サーキュラー エコノミー

都市生活や産業活動から生じる排水と有機性廃棄物を有効利用して、微細藻類やウキクサ等の水生光合成生物を培養し、大気中のCO2を吸収・固定しながらバイオ燃料や医薬品、バイオプラスチックなどの高付加価値物質を持続的に生産するシステムに関する研究を行っています。

 

 

 都市における生活や産業活動からは必ず排水が、農業や食品の製造からは廃棄物が発生します。それらを有効利用して、微細藻類やウキクサ等の光合成生物を培養し、大気中のCO2を吸収・固定しながらバイオ燃料や医薬品、バイオプラスチックなどの高付加価値の生産が可能です。
 従来の排水処理や廃棄物処理を“資源循環型モノ創り産業”に転換することは、環境負荷を抑えながら経済効果も得られる資源循環経済(サーキュラー・エコノミー)の新しいモデルになり、化石燃料依存から脱却した持続可能な社会やカーボンニュートラルの実現に貢献できる仕組みです。
 それを実現するための水生光合成生物の機能強化、要素技術、実用システムのデザインについて研究を行っています。

 

 

 学術的な研究に加えて、JICA/JSTのSATREPSなどの研究プロジェクトを通じて、光合成生物を利用した資源循環型のモノ創りの社会実装に向けた取り組み(特に、途上国支援)を国際的に展開しています。

山梨大学は持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。 やまなしSDGsプレジェクトの推進パートナートしてともに進めています