山梨大学生が無料で使える高性能AIの紹介! 現役学生が教える 山梨大学の秘密#1

みなさんこんにちは。
芙蓉寮に住んでいる学生広報スタッフの木島です。
皆さんは普段、どんな生成AIを使っていますか?

学割やキャンペーンを駆使して、無料でAIを使うことはできますが、「登録するのは面倒」と思う方もいらっしゃるかと思います。 
実際、高性能なAIを使おうとすると月額3,000円ほどかかり、バイト代数時間分が飛んでしまうのは大きな悩みどころです。 
しかし、実は山梨大学の学生なら、こうした面倒な登録や支払いを一切せずに、有料のAIを今すぐ無料で使える環境が既に整っています。

今回は、意外と知られていない山梨大学生が無料で使えるAIについて紹介します。

 Microsoft 365 包括ライセンス

山梨大学では、図1に示すようにMicrosoft 365 包括ライセンス(A3)を契約しています [1]。

したがって、Microsoft 365 Apps を自由に利用することができます。
これは授業料などから賄われているため、学生は追加費用なしで利用可能です。 
WordやExcelといった大学生活の必需品だけでなく、大学のアカウントでサインインすることで「Microsoft 365 Copilot Chat」も利用できます。

Copilot Chatの特徴

Microsoft 365 Copilot Chat(以下 Copilot Chat)は、Microsoftが提供しているビジネス、教育向けのAIチャットです。
他のサービスと同様にチャットベースで利用でき、ファイルのアップロードや画像生成なども行えます。 

内部的には最新の大規模言語モデルが利用されますが、大学アカウントでログインすることによって決定的な違いが生まれます。
それはプライバシーの保護についてです。 
通常の無料AIサービスでは、入力した会話内容がAIの学習に利用される可能性があります。
しかし、山梨大学のアカウントで利用しているCopilot Chatでは、プロンプトと応答はAIの学習に使われないことが明記されています。
ただし、情報セキュリティ上の緊急対応等が必要な場合には、プロンプトや応答が山梨大学側にログとして取り扱われる可能性がある点は、理解しておくと安心です。

使い方

それでは、実際にCopilotを使ってみましょう。

  1. <https://m365.cloud.microsoft/chat/> にアクセスする
  2. 山梨大学のメールアドレスでログインする

以上の流れで利用可能になります。 

なお、個人のMicrosoftアカウントでログインしてしまわないよう、画面右上などに図3に示したように緑の盾が出ているかを確認してください。

図4のようなスマホアプリ版やWindows/Mac用アプリもあるので、アプリストアで探してみてください。

具体的な活用シーン

ブログの添削

自分の考えを発信する際、誤字脱字や読みにくい表現があると意図が伝わりません。 
私は本記事を書く際にも、以下のようなプロンプトを使って校閲を行っています。

あなたはプロの校閲者です。
以下の文章に対して、誤字脱字や論理的な誤りを指摘し、より伝わりやすい表現を提案してください。

アルゴリズムの深い理解

専門科目の学習にも役立ちます。
例えばループしているのかどうかを判断する「うさぎとかめのアルゴリズム」の実装を検討する場合を考えます。 
なお、このアルゴリズムについては以前記事で紹介したので、ぜひ見てください。

このような実装をしたい時、単純に「コードを書いて」と頼むのではなく、あえて「アルゴリズムの原理だけを教えて」と聞くことで、自分の実装力を鍛えることができます。

あなたはアルゴリズムの専門家です。
「ウサギとカメのアルゴリズム」を用いて、割り算の結果が循環小数になるかどうかを判定する論理的な手順を、以下の条件に従って詳しく説明してください。 

やりたいこと
分数 a/b を計算する際、小数点以下100桁以内に循環が開始するかを判定する。
筆算における「余り」を状態と見なし、その遷移を追跡する。

手順の説明に含めるべき項目
変数の初期化: 「カメ」と「ウサギ」に割り当てるべき初期値(最初の余り)。 

ステップの更新: 1ステップごとに「カメ」と「ウサギ」の余りをどのように更新するか(数式を含めて説明)。 

判定条件: 以下の3つのケースをどのように見分けるか。
割り切れた(循環しない)場合
循環を検出した場合

100桁以内に循環が見つからなかった場合

制約
Rustなどのプログラミング言語のコードは一切出力しないでください。
自然言語(日本語)と数式のみを用いて、アルゴリズムのステップを箇条書きで記述してください。

図5のように聞くことで、単なるコピー&ペーストではない深い理解が得られます。

ところで、先ほどのプロンプトも、最初からさっきの文章で投げたわけではありません。
まず、AIに以下のように頼みました。

Rustでウサギとかめのアルゴリズムを実装したいと思います。
割り算で循環小数になる割り算の場合、商が100以内に循環しているかしていないかを判断してその内容を出力するというプログラムを作りたいです。ソースコードは出力せず、アルゴリズムの論理的な手順だけを詳しく教えてください。 

このプロンプトを性能が低いAIでも理解できるように、最適なプロンプトに書き換えてください。

これに対してAIが出してきた「改善されたプロンプト」を、改めてCopilot Chatに投げ直すことで、あのような精度の高い解説を引き出しています。「AIにプロンプトを磨かせる」ことがAIを使う上でのコツの一つです。

注意点

生成AIはもっともらしい嘘(ハルシネーション)をつくため、自分で調べたり生成された内容についてよく考えたりしてから利用してください。 図6では、私がわざと「キッチンペーパーを共同購入しているという前提」で質問したところ、AIは共同購入していると、実際にはないルールを捏造して回答しました。(過去には購入していましたが、現在は購入していません。)

図6のように、質問者が誘導したり、その場所固有の事実を確認しようとしたりすると、AIは嘘をつきやすくなります。AIの回答をそのまま信じず、必ず一次情報を確認する癖をつけましょう。

まとめ

生成AIは、正しく使えば強力な学習のパートナーになります。 
一方で、入力内容のプライバシーには注意が必要です。
山梨大学が提供するAIを活用し、答えを教えてくれる便利な装置ではなく、24時間いつでも質問できる先生として使っていきましょう!

  1. 参考文献
    山梨大学総合情報戦略機構, “Microsoft 365包括ライセンス(A3)” 山梨大学. [Online]. Available: <https://sojo.yamanashi.ac.jp/services/software/microsoft-a3/> (Accessed Feb. 13, 2026).