工学部応用化学科の桑原哲夫教授がシクロデキストリン学会賞を受賞

2021年9月24日 トピックス

 令和3年9月2日(木)、工学部応用化学科の桑原哲夫教授が令和3年度シクロデキストリン学会賞を受賞しました。
 この賞は、シクロデキストリンに関する各種基礎、応用の分野で学術上、または産業上、とくに優秀な研究業績をおさめた研究者、関連産業の発展に関し顕著な業績のあった研究者に授与されるものです。
 受賞した題目は、「シクロデキストリンを用いた色素機能の改変と新規創生に関する研究」です。シクロデキストリンは食品や医薬品を安定化するための添加剤として利用される環状オリゴ糖ですが、桑原教授は、シクロデキストリンに色素を化学修飾することで、色変化をともなう分子認識や自己組織化など、新しい機能を示す色素シクロデキストリンを開発することに成功しました。本研究成果は、簡易な分析試薬として、あるいは次世代新規材料としての応用が期待されています。
 「シクロデキストリンと色素を融合した超分子機能材料の開発に関する長年の研究成果を評価頂き、大変光栄に思います。山梨大学で一緒に研究に取り組んできた学生諸氏を代表しての受賞と思っています。彼らへの感謝とともに、今後も研究活動に精進していきます」と桑原教授は、コメントしています。

※ シクロデキストリン学会HP