三宅純平クリーンエネルギー研究センター准教授の論文が、米国化学会の学術誌に掲載され、Front Cover Artにも採用されました

2025年11月19日 トピックス

 三宅純平クリーンエネルギー研究センター准教授の学術論文が、米国化学会が発行する学術雑誌「ACS Materials Au」に掲載され、Front Cover Artにも採用されました。
 論文のタイトルは「Highly Anion Conductive Cellulose Realized by One-Step, Facile, and Effective Introduction of Ammonium and Phenyl Alkyl Groups」です。
 本研究では、エネルギー変換デバイスをはじめとする多様な分野で活躍しているアニオン伝導性高分子を、地球上で最も豊富に存在するバイオマスであるセルロースから1工程で合成する手法を開発しました。
 三宅准教授は「従来のアニオン伝導性高分子の多くは合成工程が煩雑であり、そのほぼ全てを化石資源由来の原料に依存してきました。本研究では、バイオマスであるセルロースに1工程の化学修飾を施すことで、良好な物性を発現するアニオン伝導性高分子膜(AEM)を得ることに成功しております。今後、分子構造を最適化することで、より優れた物性を発現するセルロースAEM開発を目指します」とコメントしています。