医学部附属病院において防災トリアージ訓練を実施

2023年6月16日 トピックス

 令和5年6月3日(土)、医学部附属病院において、防災トリアージ(※1)訓練が実施されました。新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、令和元年度(平成31年度)を最後に実施されておらず、約4年ぶりの開催となりました。
 今回は、学内の教職員・学生約400名と大月市立中央病院のDMAT隊(※2)8名(医師1名、看護師3名、業務調整員4名)の参加により実施しました。今回の訓練は、静岡市付近を震源とする「マグニチュード8」の地震に伴い、県南西部を中心に家屋の倒壊、火災及び交通事故等により、多数の傷病者が発生した想定で、「with corona(ウィズ・コロナ)」をキーワードとし、各ゾーンでの感染対策の確認(簡易的なスクリーニング含む)及び対応方法の確認をしました。また、4年前の訓練同様、事前に職員の役割分担を決めず、訓練参加者が参集した時点で、各トリアージゾーン等の割振りを決めるといった、より「実践的」な訓練としました。
 終盤では、被災地での「炊き出し」を想定とした、栄養管理部による炊き出し検食を行い、木内本学医学部附属病院長及び大月市立中央病院DMAT隊をはじめ多くの参加者から好評を得ました。
 訓練後の反省会(検証会)では、大月市立中央病院DMAT隊の山崎病院長補佐及び各ゾーンのリーダー等より、今後の課題などについて意見が交わされ、本院における災害時の対応を改めて考える貴重な機会となりました。

※1 トリアージ
 大規模災害等により多数の負傷者を受け入れる際、限られた医療資源でできるだけ多くの人を助けるため、重症度により負傷者の搬送や治療の優先順位をつけること。
※2 DMAT隊
 災害派遣医療チーム(Disaster Medical Assistance Team)の頭文字をとって略して「DMAT」と呼ばれ、医師、看護師、業務調整員(医師・看護師以外の医療職及び事務職員)で構成され、大規模災害や多傷病者が発生した事故などの現場に、急性期(おおむね48時間以内)から活動できる機動性を持った、専門的な訓練を受けた医療チーム。