山梨県立図書館と共催で「子どもの読書オープンカレッジ」を開催

2022年6月15日 トピックス

 令和4年5月26日(木)、山梨県立図書館において、本学・同館共催「子どもの読書オープンカレッジ」を開催し、図書館職員や保育関係者ら47名が受講しました。
 子どもの読書オープンカレッジは、県が策定した「第3次山梨県子ども読書活動推進実施計画」に基づき、子どもの読書活動を推進するための理論と技術の研修会として、本学と同館が共同で年に5回実施している講座です。
 第1回目の今回は、加藤繁美本学名誉教授をお招きし、「子どもの発達と物語-『物語る主体』への発達と絵本・児童文学」と題してご講演いただきました。
 加藤名誉教授は、「幼児期の子どもは、自由に発想を膨らませて物語を作り、それを人に語ることができる『物語る力』を持っている。しかし、成長するにつれてその力は失われ、多くの人が自分の意見を言えず、物語ることのできない大人になってしまう。『物語る力』がある人は、過去の経験を自分の物語として捉えて昇華し、経験に意味を見出すことができるため、自分がどう生きていくべきか考えることができる」と『物語る力』がいかに、人生において重要な役割を果たすか説明しました。
 また、この『物語る力』の育て方について、「子どもが考えたり話したりしたことを書き留めて、その力に大人が意識を向け、子どもと一緒に考えてあげることで、子どもは自分が思考した世界を自覚しながら物語る力を育てることができる」とも語り、参加者は熱心に聞き入り、時折メモを取るなど、有意義な講演となりました。 
 今後は、令和4年7月14日(木)に第2回目となる講座を開催する予定です。詳細については決まり次第お知らせします。皆様のご参加をお待ちしています。

※山梨大学ではSDGsに取り組んでいます。この他の取り組みにつきましては、こちらをご覧ください。