令和3年度「第3回教養教育センター講座」を開催

2021年12月2日 トピックス

 令和3年11月26日(金)、本学・山梨県立大学による合同特別講演会「第3回山梨大学教養教育センター講座」を開催し、両大の学生・教職員66名が参加しました。
 この合同特別講演会は、学内外の多彩な専門分野の講師の方をお招きしてご講演いただくことで、幅広い教養を身につけ、国内外の情勢に問題意識を持って柔軟に思考する力を身に着けることを目的として開催しています。
 今回の講座では、JICA緒方貞子平和開発研究所の安達 一郎上席研究員を講師としてお招きし、「SDGsを『環境の窓』から見てみたら」と題してご講演いただきました。
 安達上席研究員は、環境問題をめぐる世界的な動きを紹介されたあと、水問題と気候変動を例に取り上げ、「水問題の危機に直面していないと考えられている日本でも、世界の水問題とは関係しており、どのように水を確保し、持続的に活用していくかを考えていかなければならない」と解説されました。また、SDGs達成に向けての課題について「環境問題は『途上国と先進国の格差』といった問題から、気候変動対策のように、どのように二酸化炭素を削減していくかを考える際に、各国内での関心の違いや取り組みへの難しさから、それぞれの国内で対立が起きる『国の中での格差・分断』に変化してきている。SDGsの柱である持続可能な発展に向けて、全ての人を巻き込むための教育を充実させる重要性と、技術革新の必要がある」とお話しくださいました。
 受講者は熱心に耳を傾け、講演後には活発な質疑応答が交わされるなど、有意義な講座となりました。

※山梨大学ではSDGsに取り組んでいます。この他の取り組みにつきましては、こちらのページをご覧ください。