日本初・山梨発!燃料電池電動アシスト自転車試作機完成披露式を挙行

2021年6月2日 トピックス

 令和3年5月31日(月)、本学燃料電池ナノ材料研究センターにおいて、「燃料電池電動アシスト自転車試作機完成披露式」を挙行しました。
 この事業は、国産の燃料電池を電源とする電動アシスト自転車を日本で初めて制作したものです。文部科学省「地域イノベーション・エコシステム形成プログラム」として採択を受け、本学・山梨県・民間企業との協働で行っている、「水素社会に向けた『やまなし燃料電池バレー』の創成」事業の一環として実施されました。
 披露式では、長崎幸太郎山梨県知事が「燃料電池産業は今後の成長が見込める将来有望な分野。ぜひ県を挙げて支援していきたい」と期待を寄せ、島田眞路学長が「事業が形になったことは大変喜ばしい。今後も山梨発の新しいものを生み出していく」と展望を語りました。また、開発に携わった日邦プレシジョン株式会社の古屋俊彦代表取締役と東海技研株式会社の伊部徹 企画開発部長がそれぞれ挨拶しました。
 その後、飯山明裕 燃料電池ナノ材料研究センター長(本学水素・燃料電池支援室長)・佐藤幸徳日邦プレシジョン(株)常務執行役員が開発された電動アシスト自転車の解説を行い、島田学長・長崎知事が試乗及び走行試験をする様子が報道陣に公開されました。
 今回試作された電動アシスト自転車は1.1リットルの水素ボンベ1本で約100kmの走行が可能で、一般的なバッテリー式の電動アシスト自転車と比べて走行距離が長く、災害時などには非常用電源としても利用可能なことが特徴です。今後は県有地等での実証実験に向け、燃料電池の小型化や電動アシスト自転車の改良を進めていく予定です。

株式会社エノモトHP
東海技研株式会社HP
日邦プレシジョン株式会社HP