ジェラルド・グローマー(Gerald GROEMER)教育学部教授が日米友好基金日本文学翻訳賞(ドナルド・キーン翻訳賞)を受賞

2020年11月16日 トピックス

 このほど、ジェラルド・グローマー教育学部芸術身体教育コース教授の著書『Portraits of Edo and Early Modern Japan:The Shogun’s Capital in Zuihitsu Writings, 1657-1855』(「江戸と近世日本のポートレート――随筆に見る将軍の都」)が、米国コロンビア大学ドナルド・キーン日本文化センター「Japan-U.S. Friendship Commission Prize for the Translation of Japanese Literature(日米友好基金日本文学翻訳賞、通称ドナルド・キーン翻訳賞)を受賞しました。
 この賞は、1979年に設立された米国で最も古い日本語文学の翻訳賞で、日本語の現代文学や古典文学の翻訳作品を対象としています。受賞した本は、江戸時代に5人の江戸住民に執筆された随筆の英訳と注釈で、1657年に起きた明暦の大火で江戸の町が焼失した様子や武士階級、江戸の繁栄、1855年の安政江戸地震に見舞われた人々の生活などが詳細に記されています。
 受賞したグローマー教授は「このような名誉ある賞を頂き、大変光栄に存じます。これを機に、日本近世の随筆の魅力を国外に広く紹介することが出来れば幸いです」とコメントしています。