修士課程1年の中島啓太さんが第33回日本放線菌学会大会でポスター賞を受賞

2018年10月3日 トピックス

 平成30年9月11日(火)・12日(水)、武蔵野大学有明キャンパス(東京都江東区)で開催された、日本放線菌学会主催の2018年度(第33回)同学会大会において、大学院修士課程工学専攻コンピュータ理工学コース1年の中島啓太さん(指導教員:安藤英俊 工学部准教授、共同研究教員:早川正幸 理事・副学長及び山村英樹 生命環境学部准教授)の発表が、ポスター賞を受賞しました。

 この賞は、優れた発表を行った学生・ポスドクの発表者に対して顕彰を行うもので、今回は全63件の中から選考が行われました。

 研究題目は「人工知能を用いた放線菌コロニー(*)の自動識別」です。「放線菌」とは、2015年にノーベル医学・生理学賞を受賞した本学卒業生・大村智博士が発見した「エバーメクチン」のような微生物を指します。この放線菌を分離するためには、培地上に多数生育するコロニーの中から、放線菌やバクテリア、カビを識別し、選抜します。通常、この作業は人間が行うため、疲労や記憶力の限界などから大量処理が困難とされていますが、最新のAI(人工知能)技術を用いることで迅速な観察が可能になり、大量処理への道筋を開拓できました。本研究は生命環境学部及び工学部の教員・学生が学域の領域を超えた融合研究の成果です。
(*コロニーとは、培地上に生育する微生物細胞の集合体。一つの細胞に由来する。)

 受賞した中島さんは、「このような賞を頂き大変嬉しく思います。指導教員の安藤准教授を始め、共同研究者として貴重なアドバイスを頂いた早川理事及び山村准教授に感謝します。今回の受賞を励みに今後も研究に努めたいと思います」と述べています。

 第33回日本放線菌学会大会ホームページ