二宮 啓 工学部准教授が「2018年度日本質量分析学会奨励賞」を受賞

2018年6月4日 トピックス

 平成30年5月15日(火)~18日(金)、ホテル阪急エキスポパーク(大阪府吹田市)で開催された、日本質量分析学会主催「第66回質量分析総合討論会」において、二宮 啓 工学部電気電子工学科准教授が「2018年度日本質量分析学会奨励賞」を受賞しました。

 この賞は質量分析学の進歩に寄与する優れた研究をなし、なお将来の発展を期待しうる者に授与されます。

 受賞対象となった研究題目は「二次イオン質量分析のための真空型エレクトロスプレー液滴イオン銃の開発」です。二次イオン質量分析とは何らかの一次イオンを試料に照射し、発生した二次イオンを分析する手法で、この研究ではイオンの源として真空下における水溶液のエレクトロスプレーを用いる新しい一次イオン銃を開発しました。この一次イオン銃を二次イオン質量分析に利用すれば、現在最高の性能をもつ一次イオン銃より数桁も高い感度で分析できることを示しました。

 受賞した二宮准教授は、「大変光栄です。これまでご指導・ご支援いただいた先生方や研究員をはじめ多くの方々に深く御礼申し上げます」と述べています。

 第66回質量分析総合討論会