島谷幸宏 九州大学教授が九州北部豪雨に見る山地河川の災害と対策について講演

2018年3月19日 トピックス

 平成30年3月14日(水)、甲府キャンパスにおいて、地域防災・マネジメント研究センター主催講演会を開催し、島谷幸宏 九州大学工学研究院環境社会部門 教授をお招きし、「九州北部豪雨に見る山地河川の災害と対策~教訓を山梨の災害対策に生かす~」と題してご講演いただきました。

 河川工学・河川環境がご専門で、平成29年7月に発生した九州北部豪雨災害における(公社)土木学会調査団長を務めた島谷教授は、洪水災害・河川氾濫・土砂災害など当時の被害状況や原因を分かりやすく分析し、中山間地や扇状地の多い山梨でも同様の被害が起こる可能性があると述べました。

 一方で「自主防災マップ」が各世帯に頒布されていた被災地では、相互に助け合う共助の精神が働いたとし、防災訓練だけでなく地域のイベントなど日頃から地域コミュニテイを醸成することが重要だと訴えました。

 講演後は、自治体関係者や学生・教職員等から活発な質疑応答が交わされるなど、有意義な講演会となりました。