教育学部主催第31回教育フォーラム「教師の意欲変容を促す方法と実践-OPPシートの検証をもとに-」を開催

2018年3月2日 トピックス

 平成30年2月21日(水)、山梨県立図書館において、教育学部主催「第31回教育フォーラム」を開催し、教員・学生・県教育委員会等の関係者など約70名が参加しました。

 今回は「教師の意欲変容を促す方法と実践-OPPシートの検証をもとに-」をテーマに、平成29年11月に県教育委員会が策定した「やまなし教員等育成指標」に基づき、教育現場の教員がどのように自己評価し、資質能力の向上に努めるかを追究しました。

 まず、小川 巌 県総合教育センター所長が「『やまなし教員等育成指標』と教員の資質能力の向上」と題して問題提起を行った後、①研究者の立場から中島雅子 埼玉大学教育学部准教授が「授業改善のための教育実践における教師の自己評価-OPPA論の自己評価論を中心にして-」、②現役教員の立場から谷戸聡子 甲府市立甲府商業高等学校教頭が「教師の意識改革を目指した研修とその方法-OPPA論の活用を中心として 校内研修事例をもとに-」、③OPPA論の体系化・改良を行ってきた立場から堀 哲夫 本学理事・副学長が「OPPA論の理論と実践-指導および学習と評価の一体化を中心にして-」、以上3名が問題提起に対する見解をそれぞれ述べました。

 質疑応答では、OPPA論の有効性や導入の難易度について活発な意見交換が行われるなど、有意義なフォーラムとなりました。

 なお、当日のコーディネーター役は、中村和彦 教育学部長が務めました。

 ※OPPA(One Page Portfolio Assessment:一枚ポートフォリオ評価)論
 学習者が一枚のシートの中に学習の成果を学習履歴として記録し、その内容を基に自己評価するとともに資質能力を育成するもので、併せて、シートに書かれた内容を基に教員の授業改善にも資することを目的としています。