平成29年度第5回教養教育センター講座「粘菌アメーバに学ぶ モノを使ったコンピューターの可能性」を開催

2018年1月11日 トピックス

 平成29年12月20日(水)、甲府キャンパスにおいて、第5回教養教育センター講座を開催し、本学学生・教職員らが参加しました。

 今回は、全学共通教育科目「ものといのち」の一環として、青野真士 慶應義塾大学環境情報学部准教授をお招きし「粘菌アメーバに学ぶ モノを使ったコンピューターの可能性」と題しご講演いただきました。

 組み合わせ最適化問題を得意とする「粘菌型コンピューター」研究の第一人者である青野准教授は、従来のコンピューターが膨大な数の候補の中から最適解を見出す計算を不得手とすることを示し、その問題解決のため、環境に効率よく適応する行動を選択できる単細胞アメーバ生物・粘菌の性質に着想を得て、多数の候補の中から最適解を高速に探索するアルゴリズムを定式化したことを説明しました。

 また、粘菌に似た挙動を示す人工ハードウェアを用いて、新型コンピューターの構築を目指す最先端研究を解説し、参加者は熱心に聴き入っていました。

 講演終了後、活発な質疑応答が行われるなど、有意義な講座となりました。