原本英司准教授が「平成26年度土木学会論文賞」を受賞

2015年6月19日 トピックス

 国際流域環境研究センターの原本英司准教授(学部担当:工学部土木環境工学科)が「平成26年度土木学会論文賞」を受賞し、平成27年6月12日(金)にホテルメトロポリタンエドモント(東京都千代田区)で開催された公益社団法人土木学会平成27年度定時総会において、表彰状と賞牌が授与されました。

 本賞は、土木学会論文集等の土木学会の刊行物に発表された論文のうち、独創的な業績を挙げ、土木工学分野の学術研究の進歩・発展に顕著な貢献をなした論文の著者に授与されるものです。

 今回受賞した論文「水中のクリプトスポリジウム・ジアルジア検査における遺伝子検査法の実用性に関する検討」(土木学会論文集G(環境)、2013年11月掲載)では、水を介してヒトに感染し下痢等を引き起こす原虫(クリプトスポリジウムとジアルジア)を研究対象とし、水道原水中の原虫の検査において、現在主流である顕微鏡観察法にかえて遺伝子検査法を用いることで、簡便かつ精度の高い検査が可能となることを国内30ヶ所の浄水場で採取した水道原水を用いて実証しており、水道水の微生物学的安全性の確保に貢献できる研究成果が得られています。

 本論文は、昨年12月に「第50回環境工学研究フォーラム論文賞」も受賞しており、二つめの受賞となりました。

 受賞した原本准教授は「伝統ある土木学会論文賞を頂くことができ大変光栄に存じます。本研究は、学外の先生方との共同研究として実施したものであり、国立保健医療科学院の秋葉道宏先生、浅見真理先生、岸田直裕先生、国立感染症研究所の泉山信司先生、仙台市水道局の今野祥顕氏に大変感謝申し上げます。」と述べています。

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          表彰状