現役学生が教える!パソコンの選び方 CS(コンピュータ理工学)編

こんにちは!山梨大学工学部コンピュータ理工学科4年の木島です。芙蓉寮に住んでいます。

山梨大学ではBYOD(Bring Your Own Device)を推進しており、新入生にはノートパソコンの購入が求められています。

一方で、これまで自分用のノートパソコンを買ったことがなく、どんなパソコンを選べばいいのか、どこで買えばいいのかを迷っている方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、私が実際に使っているパソコンを紹介することで、そのような方の選択の一助になればと思います。

 

注意点

本記事は筆者の体験に基づく紹介であり、特定の製品の広告や推奨ではありません。

ノートパソコンを購入する際には、必ず山梨大学の推奨仕様をご確認ください。

私のパソコンの紹介

私が使用しているノートパソコンは、LenovoのThinkPad E15 Gen 4です。購入時の価格は¥79,970でした。
私がこのパソコンを選んだ理由は以下の通りです。

  • 画面が大きい(6インチ)
    • 文字を打つとき、できる限り大きな文字や広い画面で見たいと考えたためです。
  • 画面の解像度がFull HD
    • 解像度が低いと作業領域が狭くなってしまうため、標準的なFull HDを選びました。
  • 生体認証に対応
    • 指紋認証に対応しており、ログイン時PINを打たなくてよく、利便性が高いです。
  • 堅牢性
    • 米国国防総省の調達基準(MIL規格)を満たしており、毎日の持ち運びにも安心です。
  • メモリが16GB
    • CS学科(コンピュータ理工学科)では仮想マシンを使うことも多く、メモリ容量は大きいほど動作が快適です。
  • CPUがCore i7(第12世代)
    • 十分な処理能力を確保するためです。

※ここで紹介している製品はあくまで私の選択例であり、他メーカーでも同様のスペックを選べます。

パソコンの使い方について

寮ではデスクトップパソコンを使用しているため、このノートパソコンは基本的に学内で使用しています。

一般教養や専門科目の授業では、個人やグループでプレゼンテーションを行う機会がよくあります。

そのため、主に資料作成やプレゼン本番に使用しています。

また、寮のデスクトップ側にウェブカメラがないため、ウェブ会議に参加するときにもこのノートパソコンを使用します。


授業以外では、サブ機としての役割も果たしています。


寮で使っているデスクトップパソコンはARMアーキテクチャ(スマホや一部のノートパソコンに採用されている省電力が特徴)を採用しているため、一部動かないソフトがあります。


そういったソフトを動かすために、このノートパソコン(Intel CPU搭載)を使っています。


パソコンを選ぶときには、現時点では互換性の観点からIntelやAMDのx86アーキテクチャPCが比較的選びやすいです。

OSについて

パソコンの選択肢としては、主にWindowsかMacがあると思います。


基本的にはCS学科の授業ではどちらでも対応できるソフトを使うことが多いですが、学科連携科目などによってはWindowsでしか動かないソフトを使う授業もあります。


授業選択の幅を広げるという観点からは、Windowsを選ぶと安心な場合があります。
Macでも「仮想マシン」と呼ばれるソフトを利用することでWindowsを動かすことは可能ですが、すべてのソフトが完璧に動作する保証はありませんので注意が必要です。

プリンタについて

山梨大学では、Moodleと呼ばれる授業支援システムを採用しています。

基本的に講義資料の閲覧やレポートの提出はオンラインのWebサイトを介して行われるため、紙に印刷する必要性は低いです。

一方で、稀に紙でレポートを提出しなければならない授業もあるかと思います。

CS学科の学生に限られますが、KKIという名前の端末室でプリンタが無料で利用できるため、個人的にプリンタを購入する必要性はあまりないと思います。

バッテリーについて

学内の一部の講義室ではコンセントが設置されていますが、ほとんどの部屋には設置されていません。

 したがって、学内で使うパソコンを選ぶ際にはバッテリー駆動時間が長い機種を選んだり、USB PD(Power Delivery)対応でモバイルバッテリーから充電できる機種を選んだりすると良いと思います。

多くのスマホ向けモバイルバッテリーは20W程度の出力とパソコンを充電するのには荷が重いです。

購入するときには、45w以上(65w以上だとより高速に充電できると思います)のモバイルバッテリーを選ぶと良いです。

FAQ

Q.ACアダプター(充電器)は毎日持ち歩いていますか?
A.毎日持ち歩いています。
ただし、ノートパソコンの付属のものは重いため、別途購入した65W出力で約112gという非常に軽量な製品を使用しています。
持ち運ぶなら小型・軽量な充電器を用意するのがおすすめです。

Q.CS学科にMacを使っている学生はいますか?

A.多くはありませんが、数名はMacユーザーがいます。
Macを選ぶ場合の注意点として、大学のプロジェクターはHDMI接続が多いため、自前で「USB Type-C to HDMI変換アダプター」を用意しておくことを検討すると良いでしょう。

Q.ARM搭載PCについて

A.私が受けた授業の場合、「組込み設計」で使用したMicrochip Studioは動作しないと思います。
現時点ではIntel/AMDなどのx86系CPUが広く対応しています。

Q.ストレージ(保存容量)は何GBを選びましたか?
A.512GBのモデルを選びました。 CS学科ではVisual Studioなどの開発環境やOfficeソフトなど、多くの容量を消費するソフトを使うことが多いため、余裕を持って大きめのストレージを選ぶと良いと思います。

Q.Officeソフトは購入しましたか?
 A. 購入していません。 山梨大学では大学がMicrosoft Officeの包括ライセンス契約を結んでいるため、在学中は無料で利用できます。そのため、追加で購入あるいはOfficeが標準で付属されている高価なモデルを選ぶ必要はありません。

Q.寮でのネット接続はどうしていますか?
A. スマートフォンのテザリング機能を利用して接続しています。私が使用しているAQUOS wish 5では、Windowsの標準機能である「スマートフォン連携」を使うことで、PC側から簡単にテザリングのオン・オフが行えます。多くのAndroid端末でも同様の機能が使えると思います。iOSの場合でもMacに限りますが、同様にテザリングできます。