アグリロスへの挑戦! 規格外のサツマイモを活用した商品を開発し、大学カフェで販売しました!

 こんにちは。生命環境学部地域食物科学科(ワイン科学特別コース) 3年の高松陽子です。私は、廃棄されることの多い規格外作物の現状(アグリロス)を知ってもらうため、「Miraiプロジェクト」の活動として、山梨県北杜市明野のさつまいも畑で廃棄される規格外のさつまいもを使った商品の開発を、本学の生協の方々と一緒に行い、大学構内のべーカリーカフェで令和6年12月に2週間限定で販売を行いました!

■「Miraiプロジェクト」とは? 
 山梨大学の授業科目「フューチャーサーチ」の取り組みで、山梨県内の企業・団体が実施する課題解決型プロジェクトに学生がチームの一員として主体的に参加し、プロジェクトの活動を通じて、将来のキャリアデザインに活かすことを目的に実施されています。県内の大学・短期大学の学生も単位互換科目として参加することができ、毎年度、イベントの企画・運営、新商品の開発や、まちづくりなど複数のプロジェクトが設けられ、様々な県内企業・団体と学生が協働し、約8か月にわたり活動に取り組んでいます。
 【Miraiプロジェクトホームページ】https://miraiken.yamanashi.jp/mirai/

■活動に至った経緯
 2023年、私は「Miraiプロジェクト(フューチャーサーチ)」の活動として、女性農業者団体の「やまなし農業女子」が企画したプロジェクトに所属していました。そこでは、農業の魅力発信を目的に、農体験イベントの企画や、規格外のさつまいもやかぼちゃ、すももなどを使った商品を販売しました。
 2024年は、フードロスを活用した6次加工品の販路開拓を行う山梨県内の企業である「RENSA合同会社」の岩田遥代表と一緒に活動しました。Miraiプロジェクトでは、4月にプロジェクトを企画した企業・団体と学生の交流の場として、マッチングイベントが開催されています。そのイベントに参加した際に岩田さんとお会いして、岩田さんが規格外の農産物が捨てられているアグリロスについて情熱的に語っている姿に大変感銘を受け、アグリロスをもっと知ってもらう活動に関わりたいと思い、「フューチャーサーチ」の単位は取り終えていましたが、Miraiプロジェクトの活動に自主的に参加をすることを決めました。

■商品は「映え」を意識!
 さつまいもとクリームチーズのデザートドッグと焼き芋香ばしラテのメニューを考案しました!そのままだと見た目が悪いという理由で捨てられてしまう、だからこそ開発した商品は「映え」を意識!得意のお菓子作りの経験を生かした新メニューは、大学構内のベーカリーカフェでクリスマス期間限定商品として販売しました。
 販売開始に先立ち、「食べれば食べるほど社会貢献!」をテーマに事前にPR活動を行いました。おかげさまで、本学の学生、教職員だけでなく、地域の方にも広く購入していただくことができました。

■今回の取り組みを通じて感じたこと、そして今後に向けて
 今回の取り組みが実現できたのは、生協の店長である石倉さんをはじめ、「RENSA合同会社」の岩田さん、協力してくれた友達や後輩のおかげで、とても感謝しています。
 私は、この活動を通じて、規格外の農産物を救出し、価値あるものにしていくことの楽しさを覚えました。今後の取り組みとしては、今回の販売を通じてどれだけアグリロスに貢献できたかを数値化し、その成果を発表したいと思っています。