山梨大学を覗いてみよう
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ネパール地震国際緊急共同・研究支援プログラム(J-RAPID)においては、下水や水道管の損傷を予測するため、地域防災・マネジメント研究センターと国際流域環境研究センターが協働で地盤調査を実施し、災害復旧・防災対策に貢献しています。学生は、教室での授業とともに、フィールド学習を通じて地域の問題に対する興味・関心を深め、実践的な学習と研究に取り組んでいます。 ※写真は、学生たちが山梨の武将・武田信玄の歴史的な信玄堤に関する説明を聞いて、興味津々の様子。学生は教員とともに、実際に発生した災害現場に出向き、災害の原因や防災の方法についての調査・研究を行います。その成果は、学会発表や研究論文ばかりでなく、防災システムの構築に貢献しています。山梨大学は山梨県等と協働して、「水害に強い街づくり」、「道路橋の維持管理システム」などに関する連携事業を実施している他、避難等の広域防災のための実践的トレーニング、減災対応へのアドバイスなど、地域の防災・減災に貢献しています。水資源の「水量」、「水質」、「水処理や感染症」を専門とする科学者と志高い若者たちが最先端の研究技術を駆使し、一丸となって世界の水問題と水の可能性に挑戦しています。ICREは過去十数年かけて世界中に送り出した50名以上の博士たちと流域環境科学連合(SURF)をつくり、双方の大学の海外研修を行っています。また、毎年開催されるSURFの若手研究者の発表大会では、修士も加わり多くの仲間が再会の喜びを共有しています。ホームである山梨の流域をはじめ、世界中のフィールドで調査・研究を展開しています。ネパールの震災(2015年)では、多くの学生が緊急災害調査隊のメンバーとして参加し、各々の研究技術を活かし被災者の水安全性を確認するためのデータを取得しました。ICREは修士と博士の学生に、海外研修や奨学金をサポートする教育プログラムを提供しています。留学生らと共に水科学を通して世界の多様性への理解を深め、修了後は、公務員、コンサルタント、メーカー、科学者として企業や大学などで活躍しています。DISASTER MANAGEMENTWATER ENVIRONMENT

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