「共創環境棟」と「ゼロエミッションみらいラボ」の施設紹介

甲府東キャンパス内にて建設が進められていた共創環境棟、ゼロエミッションみらいラボが、2026年7月1日から利用できるようになりました。それに際して、私たち学生広報スタッフが各施設を見学しましたので、皆様に紹介したいと思います。

共創環境棟

共創環境棟は、工学部創立100周年記念事業の一環として新設されました。

1階は、交流のためのスペースとして、多目的に利用できるラウンジとなっています。サークル活動など、自由な利用が歓迎されています。
内装はとてもおしゃれなデザインになっています。家具の選定を担当された職員の方が、座り心地にとてもこだわってくださったそうですので、ぜひ足を運んでみてください。

また、こちらの一階には三点の大村智博士にご寄贈いただいた絵画が飾られています。
明るいオレンジの空に、すそ野の繊細な風景と、内で力強く燃えている富士山が印象的なこちらの1作、「陽春・私の富士」を描かれた、櫻井先生にお話を伺うことができました。こちらの作品は、二年間アトリエで手を加え続けたものだそうです。美術館にあるだけでなく、たくさんの人に見てもらえる場所にあることに意味があるそうです。櫻井先生の絵は、図書館にも飾られています。絵の具の盛り上がりが肉眼で見られる距離で鑑賞できるので、注目してみてほしいです。

二階は、「治ホール」という多目的ホールになっています。最大250人収容可能で、大きなスクリーンが設置されており、講義、講演会、展示会、研修会などに活用できるそうです。壁の大部分がガラスのため、明るく開放感のある空間となっていました。          

中村学長にお話を伺ったところ、学生主体の大学にしたいので、学生にたくさん使ってほしいとおっしゃっていました。利用する学生同士が交わることで、イノベーションが生まれること、さらには地域が活性化することを期待されているそうです。
学長の出演されているプロモーションビデオはこちら
https://www。yamanashi。ac。jp/feature/59071

共創環境棟は、以下の時間で利用可能です。
平日     8:30~21:00
土日祝日 8:30~18:00
※年末年始は休館
※土日祝日のご利用には予約が必要です。

ゼロエミッションみらいラボ

ゼロエミッションみらいラボは、山梨大学の強みであるクリーンエネルギー研究における研究推進の司令塔となる拠点として新設されました。

1階は、カーボンニュートラル社会実現を担う人材育成のための場所となっており、2階は次世代クリーンエネルギーのグリーン水素を作る・使うコア材料開発、応用開発が進められています。また3階はイノベーション基盤を促進するオープンラボとなっており、4階は太陽エネルギーを最大限利用する人工光合成研究が行われているそうです。

時間が限られており、すべての階を回ることはできませんでしたが、今回は2階のラボの研究室を2カ所見学することができました。

1つ目に見学した研究室では、配位ナノシートという材料の開発に取り組まれていました。
配位ナノシートとは、金属イオンと有機配位子からなる二次元のシート状をした物質です。この金属イオンと有機配位子の組み合わせで、無限の構造を得られるという特徴を持っています。
水を電解して水素を作る際、触媒として白金を使うのがメジャーですが、この白金が高価なため、別の材料で代替できないか、という課題に対し、この配位ナノシートを利用して、安価な触媒を作成できないか、という研究を行っているそうです。
こちらの研究は、論文誌の表紙を飾ったことが何度もあるそうです!

2つ目に見学した研究室では、H(水素)とCO(二酸化炭素)から油(CnH2n)を作る研究に取り組まれていました。
化石燃料を用いない、車や飛行機などのためのカーボンニュートラルな燃料を製造したいというのが出発点だそうです。
現在は、投入した水素と二酸化炭素の量の半分の油が得られるということで、こちらの研究室では、この作成効率を上げていくための研究が行われています。

ゼロエミッションみらいラボは、科学技術の基礎研究から社会実装までを担える場所になるそうです。
この施設を旗頭として、クリーンエネルギー研究が発展していく未来が楽しみです。

担当:櫻井、小林