本学学生のテレビ出演について

2015年5月26日 お知らせ

 本学工学部応用化学科 原本研究室の学生がTBSテレビの「未来の起源」に出演します。ぜひご覧ください。

番組名:TBSテレビ「未来の起源」(番組HPはこちら

特  集: 「導電性液晶を使った銀ペースト」
放送日時: (BS-TBS) 5月31日(日) 夜8:54~9:00
出  演:大学院修士課程1年(応用化学専攻) 菅井智美さん

研究概要:
 タッチパネル液晶の配線は、銀微粒子を印刷して作成しています。
 現在は板状の銀微粒子を使用していますが、精密な線を描くことが困難で、印刷機械の目づまりを起こしやすい欠点があります。球形の銀微粒子を使うと球と球は1点でしか接触できないので電流がほとんど流れません。また、銀の水に溶けやすい性質により、短絡防止のため配線間を30~50マイクロメートル離さなければなりません。
 そこで、原本研究室は、繊細な線を描くことのできる球形の銀微粒子を採用し、抵抗値を約1兆分1に下げる役割のある液晶で微粒子間をつなぐ「導電性液晶銀ペースト」を発明しました。液晶には水をはじく性質もあり、銀の溶け出しを防ぐので、配線間の距離を短くでき高精細な配線印刷が可能になります。
【平成26年 特許出願中】

特  集: 「蒸発しないグリース」
放送日時: (TBS) 6月21日(日) 夜10:54~11:00(※山梨県内では放送されません)
      (BS-TBS) 6月28日(日) 夜8:54~9:00
出  演:大学院修士課程1年(応用化学専攻) 中山知美さん

研究概要:
 現在のグリースは、セッケンのリチウム塩に潤滑油を混合したものですが、少しずつ蒸発してしまい、5年程度でほとんど失われてしまいます。
 このデメリットをなくすため、原本研究室では液晶分子中に潤滑油を組み込んだ液晶グリースを研究しています。これは、液晶分子と潤滑油が束縛し合い、潤滑油だけの場合の蒸発を完全に防止するものです。
 この技術は将来、宇宙や航空、医療等の分野において、潤滑不良による機器の破損を防ぐことが期待されます。
【平成26年 特許出願中】