大石直輝 医学部助教が日本内分泌病理学会奨励賞を受賞

2016年9月28日 トピックス

 平成28年9月16日(金)~17日(土)、帝京大学(東京都板橋区)で開催された「第20回日本内分泌病理学会年次学術総会」授賞式において、大石直輝 医学部助教(人体病理学講座)が学会奨励賞を受賞しました。

 この賞は、同総会で発表した40歳未満の会員を対象とし、演題の抄録、経歴・業績により選考されるもので、受賞したテーマは「乳頭癌におけるTERT変異は未分化転化のリスクである ―未分化転化をきたした乳頭癌の分子病理学的解析―」です。

 甲状腺がんの中で最も多い乳頭がんは一般的にゆっくり発育しますが、一部には性質が突然変わり、未分化がんに転化するものもあります。本研究では未分化がんに進展した乳頭がんの遺伝子異常を解析し、TERT遺伝子のプロモーター領域における変異が未分化がんへの転化に強く関係することを初めて明らかにしました。

 受賞した大石助教は「栄誉ある賞をいただくことができ、大変光栄です。これまでご指導下さった加藤良平教授、近藤哲夫准教授、共同研究者であるがん研究所病理部の先生方に深く感謝申し上げます。本賞を励みとして、よりよい病理診断を追求するとともに、病理学研究の成果を発信し続けていきたいと思います」と述べています。