齋藤典生クリスタル科学研究センター助教が公益社団法人日本セラミックス協会「進歩賞」を受賞

2025年7月9日 トピックス

 令和7年6月5日(木)、齋藤典生クリスタル科学研究センター助教が、公益社団法人日本セラミックス協会「進歩賞」を受賞しました。
 本賞は、将来のセラミックス分野を担う若手研究者で、セラミックスの科学・技術に関する学術上優れた業績を挙げた者に授与されるものです。
 受賞題目は「巨大錯分子ユニットを有する無機-有機複合化合物の構造物性探査」です。不純物を低減した高品質な結晶を作る技術を確立し、コンピューターシミュレーションも用いて物質の電子の状態や原子の並びが乱れる仕組みを解明しました。特に、その「構造の乱れ」が新しい光学的機能を生み出すことを発見した点は、独創性が高いと評価されました。この成果は、機能性材料開発の可能性を大きく広げ、セラミックス研究の分野に新しい視点をもたらすと期待されています。
 齋藤教授は、「『金属クラスター錯体を構造単位とする新奇無機材料創成とその物性探査』に関するこれまでの研究成果を評価いただき、大変光栄です。本受賞を励みに研究活動に邁進していきたいと思います」とコメントしています。