甲府キャンパスにて日本ブドウ・ワイン学会が開催され、本学の5名が論文賞等を受賞!

2022年12月20日 トピックス

 令和4年11月26日(土)、山梨大学A2-21教室において日本ブドウ・ワイン学会の大会が開催され、オンライン290名、対面で約120名が参加しました。
 当日は、ワシントン州立大学のTom Collins先生が「ブドウとワインの品質に対する煙曝露の影響のリスク評価とその緩和」と題した特別講演をされたほか、各部門の授賞発表が行われました。これらの賞は、毎年1回開催される同大会において、選考委員会の厳正な審査の結果により選ばれた優秀な研究内容および発表に贈られるものです。
 本学の受賞者は以下5名です。

■論文賞
鈴木俊二 ワイン科学研究センター教授 
榎 真一 ワイン科学研究センター助教 

ʻ甲州ʼブドウの特性解明に関する研究
・受賞内容
 日本固有のワイン用ブドウ品種‘甲州’について、これまで未解明だった全ゲノム、遺伝子発現量、代謝産物の各段階において総合的な特徴評価を行った。
・コメント
 このような栄誉ある賞を頂き、著者一同、大変嬉しく感じております。選考論文が甲州ブドウ・ワインに関する研究をいっそう盛り上げ、それらの品質向上の一助となれば幸いです。今後も今回の受賞を励みによりいっそう研究に精進してまいります。

■功労賞
奥田徹 ワイン科学研究センター教授

日本ブドウ・ワイン学会の運営および学術的貢献
・受賞内容
 受賞内容:ブドウ・ワインに関する学術分野を支える日本ブドウ・ワイン学会の事務局を支え、当該分野の発展に寄与した。
・コメント
 本学会は1984年より日本のブドウ・ワイン産業を活性化するため、また、アメリカブドウ・ワイン学会の日本支部として運営されてきました。事務局は横塚弘毅 本学名誉教授をはじめ、多くの教員や学生によって支えられてきました。引き続き、皆様のご協力を賜ることが出来れば幸いです。

■大会発表賞
平田 佳佑
(生命環境学専攻-食物・ワイン科学コース2年 指導教員:久本雅嗣 准教授)

pH がマスカット・べーリーA ワインのポリフェノールに及ぼす影響
・受賞内容
 温暖化によりワインのpHが上昇する中で、発酵前・発酵後のpH調整によりワインの品質を改善できる可能性を示した。
・コメント
 ご指導を賜りました先生方をはじめ、サポートいただいた研究室の仲間達、そして大会関係者の皆様に心より感謝申し上げます。この賞を励みに今後もより一層精進してまいります。

芹澤 樹
(生命環境学専攻-食物・ワイン科学コース2年 指導教員:奥田 徹 教授)

ジグルコシド系アントシアニンは高 pH で容易に退色する
・受賞内容
 近年耐病性の観点から世界的に利用が増えている非ビニフェラ系ブドウの多くに含まれるアントシアニンの赤色は、pHによって大きな影響を受けることを明らかにした。
・コメント
 ご指導頂きました奥田教授を始め、研究室の皆様に心より感謝申し上げます。残り少ない大学院生活ですが、悔いの残らぬよう時間を大切に使っていきたいと思います。