【動画あり】島田眞路学長が日本記者クラブで講演!ー『科学技術立国』の再興に向けてー
令和4年9月7日(水)、島田眞路学長が、日本記者クラブ(※)において「『科学技術立国』の再興に向けて」と題し、講演を行いました。
島田学長は、我が国の科学技術力の衰退・低迷(研究力の低下)の現状・背景、研究力向上に向けた必要な施策について、主要国との比較や大学改革の状況などを踏まえ解説しました。
特に、「選択と集中」の名のもとに講じられてきた科学技術施策の在り方や、新設された「10兆円ファンド(国際卓越研究大学)」について、科学者・研究者、病院長、地方国立大学長という様々な立場で培った経験をもとに語られ「日本の研究力向上には、地方大学などのすそ野から活性化することが必要」と主張しました。
また、地方国立大学の取組みの例として、山梨大学での新型コロナウイルスへの対応、ロシアの軍事侵攻により学ぶ場を失ったウクライナの大学生への支援などの状況、さらには、厚生労働省 薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会委員の立場から、新型コロナウイルスワクチンや新薬の開発、供給上の問題点などについて、話されました。
本講演の様子は、以下URLから視聴できます。
【『科学技術立国』の再興に向けて】 (動画目次)
00:00 司会:黒沢大陸・日本記者クラブ企画委員(朝日新聞)(2.5分)
02:20 自己紹介・皮膚科研究発展への貢献(12.0分)
人生を変えたNIH留学/日本研究皮膚科学会の発展の軌跡
14:28 山梨大学の研究活動-マスメディア通じた情報配信- (6.5分)
21:00 国際比較から見る日本の研究力の惨状 (11.5分)
科学研究の危機的状況/スペイン・韓国に抜かれたことは屈辱的
32:43 研究者の雇止め・博士課程学生の減少(6.5分)
任期付き教員の実態/減少し続ける博士号取得者
39:14 「選択と集中」の誤り (6.5分)
毒まんじゅうによる大学間格差の拡大/効果不透明な大学ファンド
45:23 ワクチン開発の遅れ。使われない治療薬(10.5分)
厚生労働省・医薬品第二部会でのゾコーバ、アビガンの審査
55:50 医学研究での文化大革命 (1.5分)
医学研究無視の政策:地方医療の崩壊・医学研究衰退の危機
57:29 山梨大学の特色研究(2.0分)
大村智博士/全国初の国公大学連携/大型補助金
59:20 コロナ対策と地域貢献(9.0分)
ICTを活用した健康観察システム「SHINGEN」の開発
1:08:38 ウクライナ学生への支援(遠隔授業配信、医学部での就学支援) (2.5分)
学生たちの学問への情熱に応えるのは教育者としての使命
1:11:08 持続可能な大学運営の実現のために (6.0分)
自己収入確保のための増収・経費削減対策