戦略的スマート農業技術等の開発・改良事業「AI 駆動型栽培体系:人間とロボットの協働によるシャインマスカット栽培の高効率・高品質化」のキックオフミーティングを開催!
令和4年7月6日(水)、甲府キャンパスにおいて、戦略的スマート農業技術等の開発・改良事業「AI 駆動型栽培体系:人間とロボットの協働によるシャインマスカット栽培の高効率・高品質化」のキックオフミーティングを開催しました。
本事業は、山梨県が誇るブドウ「シャインマスカット」の栽培における房づくり、摘粒、収穫作業の工程の効率化を図るための人工知能(AI)技術、それを搭載したスマートグラス・栽培支援ロボットの開発により、ブドウ栽培に係わる作業の削減とシャインマスカットの高品質化を目指し、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構生物系特定産業技術研究支援センター(生研支援センター)の支援を受け実施するものです。※1
キックオフミーティングでは、島田眞路学長から「世界で類を見ないAIブドウ栽培ロボットの開発を成功させ、日本全体のスマート農業および地域の発展につなげたい。学内においても支援体制を強化していく」と挨拶がありました。
また、参画機関の代表として長崎幸太郎山梨県知事が「本技術開発が実用化されることにより、生産を拡大させることができ、農家の所得の向上、さらには後継者不足の問題解決も期待できる。県としても最大限の力を入れていきたい」と期待の言葉を述べられました。
その後、研究代表者である茅工学部コンピュータ理工学科教授から、事業内容と開発するロボットについて説明があり、「本事業の成果により、高齢化する農家の人手不足問題の解決や高品質ブドウの栽培に欠かせない「匠の技」を若い世代に継承でき、将来の生産体制を確保することも期待できる。実用化に向けて研究開発を推進してまいりたい」と意気込みを話しました。※2
なお、本事業は「人間・ロボット協働型シャインマスカット栽培体系構築コンソーシアム」を形成し、山梨県、株式会社ミラプロ、株式会社YSKe−com、株式会社山梨中央銀行、株式会社ドリームファーム、Artibrains合同会社と協働で実施してまいります。※3
今後は、農場での実験を開始し、令和6年度中にロボットの試作品を完成させた後、実証実験を行う予定です。
※1 生研支援センターホームページ内
・「戦略的スマート農業技術等の開発・改良」の概要
・「戦略的スマート農業技術等の開発・改良」の公募における審査結果について
※2事業説明資料
※3「人間・ロボット協働型シャインマスカット栽培体系構築コンソーシアム」実施体制
※山梨大学ではSDGsに取り組んでいます。この他の取り組みにつきましては、こちらをご覧ください。