医学部シミックプラザ開設記念・GLIA センター設立一周年記念シンポジウムを開催

2022年5月24日 トピックス

 令和4年5月21日(土)、医学部シミックプラザ開設記念・GLIA センター設立一周年記念シンポジウムを開催し、学生、教職員約60名が参加しました。
 シミックプラザは医薬品開発などを支援するシミックホールディングス株式会社(中村和男代表取締役CEO=甲府市出身)からの支援を受けて本年3月に開設された施設で、外部講師を招聘した大々的なシンポジウムの開催は今回が初めてでした。
 はじめに、島田眞路学長から「GLIAセンターは世界最高水準の教育研究を推進する拠点施設として設立された。本日のシンポジウムを皮切りに、シミックプラザから多くの研究成果を発信し、大学の発展に繋げていきたい」と挨拶がありました。
 続いて小泉修一GLIAセンター長からセンター紹介があり、「グリア細胞に関する先端的研究を推進し続けることにより、新たな産学官連携が期待できる。学内外の異分野研究・教育を発展させ「知の拠点」を形成していく」と決意が述べられました。
 その後、ライフサイエンス特進コースに所属する学生を代表して、医学科6年生の学生3名<小林憲司さん、壇上洋右さん、佐藤卓哉さん>と、繁冨英治GLIAセンター准教授から研究成果発表(※)があり、出席者からの質疑応答を交えながら活発な議論が行われました。

発表者名・タイトル
 小林憲司(医学部医学科6年)
 「難病アレキサンダー病の治療に向けて~脳内細胞;ミクログリアを入れ替える~」
 壇上洋右(医学部医学科6年)
 「アストロサイトによる大脳皮質シナプス再編と神経障害性疼痛」
 佐藤卓哉(医学部医学科6年)
 「ヒト皮膚レジデントメモリーT細胞の解析」
 繁冨英治(山梨GLIAセンター准教授)
 「Beyond the neuron : GLIAで解き明かす脳機能」

 特別講演では、中村代表取締役CEOより「ヘルスケアレボリューション・コロナ禍でわかったこと」と題して、コロナ禍によって生じた医薬品販売及び開発製造事業への影響、地方自治体と連携したワクチン接種支援等の状況報告や事例が紹介され、「日本の医薬、ヘルスケアサービス分野は大きな変革を迎えようとしている。幾多の課題もあるが、世界中の誰もが健康な生活を送れるようにヘルスケア分野の革新を目指し挑戦して参りたい」と話されました。さらに、学生に向けて「国際的な視野を備え、世界に打って出れるような人材に育ってほしい」とのメッセージをいただきました。
 最後に岩崎甫副学長から閉会の挨拶があり、その後も意見交換が交わされるなど、盛会のうちに終了となりました。