「山梨フードバレー構想」研究成果を発表

2021年8月23日 トピックス

 令和3年8月6日(金)、甲府キャンパスにおいて、本学地域防災・マネジメント研究センターが「山梨フードバレー構想」の研究成果について報道関係者らを対象とした発表会を開催しました。
 「山梨フードバレー構想」とは、本学・早稲田大学・東京農業大学の共同研究による食産業の発展を通じた山梨県内の経済の活性化案で、リニア中央新幹線県内駅周辺への農林系省庁誘致、果樹野菜の生産性向上、県内全域での関連企業集積などを重点施策として取り組むものです。
 当日は、研究チームのメンバーである武藤 慎一同センター教授、藤巻 眞史東京農業大学客員教授、佐々木 邦明早稲田大学教授、本学大学院修士課程工学専攻土木環境工学コース1年高井彬名さんが参加しました。
 発表会では、2027年のリニア中央新幹線の開業により、交通利便性が向上するリニア駅周辺に農林系省庁や関連の研究機関を誘致することで職員とその家族計3千人が山梨に移住した場合、所得や消費増が見込まれ、年間155億円の経済効果が期待できることなど、「山梨フードバレー」の具体的な構想内容を紹介しました。
 武藤教授は「今後も経済効果に関する研究を続け、行政や関係機関、県民に広く成果を示したい」と構想への意欲を述べました。
 今後は、当構想が食の充実を通じて健康増進にもたらす効果、観光に与える効果、さらに食糧安全保障の確立にもつながることを明らかにした上で、県や関係市町村、産業界、各種研究機関と構想の実現に向け、具体的な検討を進める予定です。

※山梨フードバレー構想~農・食を通じた山梨経済活性化!~