大学院修士課程工学専攻メカトロニクス工学コース2年の三森千聡さんが感覚代行シンポジウムで研究奨励賞を受賞

2020年12月28日 トピックス

 令和2年12月7日(月)~8日(火)にオンライン開催された感覚代行研究会主催の第46回(2020年)感覚代行シンポジウムにおいて、大学院修士課程工学専攻メカトロニクス工学コース2年の三森千聡さん(指導教員:丹沢勉 メカトロニクス学科准教授)が、昨年に続き2年連続で研究奨励賞を受賞しました。
 同賞は、同シンポジウムで一般講演を行った学生の中から優秀な講演を行った学生1名に贈られるものです。
 感覚代行とは、感覚に障害がある場合に、例えば視覚障害者が点字で読書したり、聴覚障害者が手話で会話したりするといったように、損なわれた機能を他の感覚で代行することを指します。
 三森さんの受賞テーマは「ステレオカメラを有するハイテク歩行器 - 明暗差が著しい環境とカメラ制御 -」です。視覚障害者は日本全国に30万人以上いますが、盲導犬は国内の頭数が1,000匹程で需要と供給が釣り合っていません。また、一般的に普及している白杖は、周囲の環境を検知できる範囲が狭く、駅などで事故が多発しています。そこで、三森さんは、視覚障害者が買い物や通院・通勤など日常生活を便利に安全に行えるようにするための「ハイテク歩行器」をステレオカメラ(被写体を2台のカメラで異なる方向から同時に撮影することで、距離測定ができるカメラ)で制御する際の使用環境との因果関係を解説しました。
 三森さんは「昨年に引き続き、このような素敵な賞を頂き感謝しております。日々研究を指導・応援してくださる皆様に心より感謝申し上げます。来年度からは社会人(ソフトウエアエンジニア)として、より一層学び働き、多くの方々に貢献できる人材を目指して参ります。」とコメントしています。

2020年感覚代行研究奨励賞受賞者