附属図書館医学分館「生と死のコーナー」関連イベント
講演会「いのちの終わりのジレンマ~苦悩と鎮静~」を開催

2020年11月5日 トピックス

 令和2年10月19日(月)、医学部キャンパスにおいて、附属図書館医学分館「生と死のコーナー」の関連イベントとして講演会を開催し、医学生・教職員など約120名が聴講しました。
 今回は、里見絵理子 国立がん研究センター中央病院緩和医療科長 兼 同地域医療連携部長を講師にお招きし、「いのちの終わりのジレンマ~苦悩と鎮静~」と題しご講演いただきました。
 里見科長は、患者さんに医療のための適切な情報を伝え、話し合いながら、治療及びケアの方針などの意思決定を支える「アドバンスケアプランニング」の大切さを、一人の患者さんの事例を通して説明しました。
 また、標準的な治療を行っても病気が改善しない「治療抵抗性」の苦痛の鎮静について、その定義や医療現場での課題等を説明し、意思決定者である患者さんまたはご家族の意向に沿って合意のもとに実施することが重要だと述べました。
 加えて里見科長は、現在のコロナ禍において、終末期を過ごす患者さんにとって、ご家族との面会もままならず、孤独・孤立の中での過酷な環境であると語り、参加者からは「患者さんの苦痛や意思を尊重することの大切さ、鎮静の難しさについて考えさせられた」といった感想が寄せられるなど、有意義な講演会となりました。