柿沼克良 燃料電池ナノ材料研究センター特任教授の学術論文がアメリカ化学会学術誌に掲載され、論文のグラフィカルアブストラクトが表紙に採用されました

2020年7月30日 トピックス

 柿沼克良 燃料電池ナノ材料研究センター特任教授の学術論文が、世界最大規模の化学系学術団体であるアメリカ化学会American Chemical Society発行の学術誌ACS Applied Energy Materials誌に掲載され、グラフィカルアブストラクト(論文の図解抄録)が表紙に採用されました。
 論文のタイトルは「Enhancement of the Catalytic Activity and Load Cycle Durability of a PtCo Alloy Cathode Catalyst Supported on Ta-Doped SnO2 with a Unique Fused Aggregated Network Microstructure for Polymer Electrolyte Fuel Cells」です。固体高分子形燃料電池には、Pt担持カーボン触媒より高耐久かつ高活性な触媒が求められており、柿沼教授らはカーボンに代わる新たな高耐久セラミックスナノ粒子を開発し、その粒子に高活性なPtCoスキン触媒を世界で初めて担持することに成功しました。この研究により燃料電池の耐久性や発電性能の向上、ひいてはトラックやバスなどの大型燃料電池自動車への活用が期待されます。