鈴木章泰 工学部教授が2019年度高分子学会三菱ケミカル賞を受賞

2019年10月10日 トピックス

 令和元年9月25日(水)~27日(金)、福井大学文京キャンパス(福井県福井市)で(公社)高分子学会第68回討論会が開催され、同日程で挙行された授賞式にて鈴木章泰工学部教授が2019年度高分子学会三菱ケミカル賞を受賞しました。
 この賞は、高分子科学に基礎をおき、技術、産業に寄与する独創的かつ優れた研究業績を挙げた研究者に授与されます。
 鈴木教授の研究題目は「炭酸ガスレーザー超音速延伸法によるナノファイバーの創製」で、速い空気の流れの中で合成繊維をレーザーで部分的に融かし、融けた繊維を数十万倍まで伸ばしてナノファイバー(髪の毛の太さの1/500程度)を作製する独創的な手法を確立し、そのメカニズムを解明しました。この方法は、様々な合成繊維に適用でき、溶剤などを使用しないため、安全性の高いナノファイバーを作製できます。
 受賞した鈴木教授は、「共に研究を進めた多くの学生諸君に心より感謝します。今後は、この研究成果を社会に還元するために、研究をさらに発展させたいと思います」とコメントしています。

公益社団法人高分子学会