豊木博泰 工学部教授らがWi-Fiパケットデータによる甲府市中心街地訪問者分析の結果を報告

2019年3月12日 トピックス

 2019年3月8日(金)、甲府市役所において、豊木博泰工学部教授らの研究グループが、ICT機器と実測による甲府市中心街の歩行者流動状況の調査結果を報告しました。

 これは、甲府市「平成30年度小グループ自主的取組支援事業」の一環として、中心市街地活性化基本計画に定める区域内で、中心市街地の活性化に取り組むグループの自主的・意欲的な活動を助成する制度に、豊木教授らのグループが採択されたものです。

 豊木教授らが推進した事業は「Wi-Fiパケットセンサによる歩行者の流れの連続的な計測」で、中心街に歩行者の起点、目的地となる施設、観光スポット、街路にWi-Fiパケットセンサを設置し、Wi-Fi機能を有するスマートフォンなどの端末を携帯した通行者の流れを観測しました。これらの長期的なデータ分析を行うことで、市街地活性化に資する施策の提案等に貢献することが期待されます。

 甲府市関係者や本学教職員ら約20名が参加した報告会では、グループの本学大学院生3名がWi-Fiパケット観測機器の作製・設置やデータによる市街地の人の流れの分析結果を報告した後、甲府市が10年以上継続的に実施している「中心市街地歩行量調査」の結果とあわせ、データの取得・活用方法や今後の展開等について活発に議論されました。

 その後、Wi-Fiパケットの設置場所紹介・案内等にご協力いただいた甲府商工会議所が「これらの貴重な成果を活性化に役立てたい」と述べるなど、有意義な報告会となりました。
 甲府市「平成30年度小グループ自主的取組支援事業」
 「Wi-Fiパケットデータによる甲府市中心街地訪問者分析」紹介ページ