【特集】生命環境学部学生らが、山梨県で活躍する社会人を取材し、多様な進路を示すガイドブックを制作!

2019年2月21日 トピックス

 生命環境学部地域社会システム学科観光政策科学特別コース・田中敦ゼミ所属学生グループ「Support Students Dreams」が、山梨県で活躍する社会人・学生を取材し、その考え方や働き方を紹介するガイドブックを制作するプロジェクトにこのほど挑戦しました。
 これは、山梨県内の学生に、県内就職を進路の一つとして示すことで、地元や首都圏への就職だけでない、多様な進路を考えてもらうことを目的としています。従来の就職支援誌のような就職情報や企業宣伝とは全く異なる、山梨県内の社会人の働き方・生き方に焦点を当て、学生の立場で知りたいと思っている情報を掲載するものです。

■ガイドブック取材・編集
 学生らは、2018年夏頃から取材を始め、様々な業種・職種の社会人や就職活動を終えた学生など計14名にインタビューしました。これまでを振り返りながら、悩んだこと、人生の転機、将来の夢など、様々な観点から取材を進めた学生たちは、働くことや生きることを真剣に考え、また自身も目前に迫った進路選択を念頭に「自分ならどうするだろう」と自らに置き換えるなど、等身大の人物を前にさらに考えを深めていきました。

■クラウドファンディングで支援集めに奔走!
 学生たちは、2018年10~12月にかけて、制作費等を捻出するために「クラウドファンディング」で資金を募りました。実施にあたっては、県内の起業・創業支援コンソーシアム「(一社)Mt.Fujiイノベーションエンジン」など様々な会合に出向いて支援を求めるとともに、会場でいただいたアドバイスを参考に、学生たちは事業内容をさらにブラッシュアップさせていきました(クラウドファンディングは、目標額を見事達成!)。
 クラウドファンディング企画HP(終了)

■大学コンソーシアムやまなし「学生イニシアティブ事業活動」成果発表会
 このプロジェクトは、NPO法人大学コンソーシアムやまなし「平成30年度学生イニシアティブ事業プロジェクト」に採択されています。これは、県内大学生が大学・地域社会と連携し実施するプロジェクトを同法人が支援するもので、2019年2月7日(木)には成果発表会が開催され、計10件の中から奨励賞を受賞しました。
 大学コンソーシアムやまなし 学生イニシアティブ事業

■ワークショップの開催
 そして2019年2月9日(土)、プロジェクトの総括として、活動を通して学生たちが感じたことを参加者と共有する「『働く』を考えるワークショップ」を開催しました。
 まず、ガイドブックにも登場した(公社)やまなし観光推進機構 富士の国やまなしフィルム・コミッション担当の武川清志朗氏よりご講演いただきました。県内学生として過ごす中で、恩師との出会いを通じて映像制作を用いた地域振興に興味を持ち、一旦都内で就職するも、「ふるさとのためにできる仕事」として現在の仕事に転職した経歴を語りました。特に、大学生時代、韓国・釜山国際映画祭に県のPR隊として参加したことなど、当時の経験が現在の仕事の糧になっていると振り返り、「大学生は自由に時間が使えて、周囲の大人が助けてくれる貴重な時期。ぜひ今のうちに将来に繋がるような様々な体験を」と学生にメッセージを贈りました。
 その後、「働く上で大切にしたいこと」「何をやりがいに働くか」などをテーマに、学生・社会人混合でグループワークを実施し、活発な議論が交わされました。

 今回のプロジェクトを通して、学生たちからは「今まで知らなかった職種・働き方を学んだ」「色々な人や企業の方と出逢って、自分の知っている世界をさらに広げることができた」「自分の将来についても見つめ直す良い機会となった」などの感想が出され、有意義なプロジェクトとなりました。

 なお、ガイドブックは、今後、県内の高校や大学へ配布する予定です。

 ※完成した冊子はこちらからご覧いただけます。
 田中敦ゼミHP