平成30年度第4回教養教育センター講座「遥かなる他者のための芸術」を開催

2019年1月8日 トピックス

 平成30年12月19日(水)、甲府キャンパスにおいて、第4回教養教育センター講座を開催しました。今回は、全学共通教育科目「ものといのち」の一環として、久保田晃弘 多摩美術大学教授をお招きし、「遥かなる他者のための芸術」と題しご講演いただきました。

 久保田教授は、数値流体力学や人工物工学(設計化学)に関する研究を経て、現在は、世界初の芸術衛星と深宇宙彫刻の打ち上げに成功した衛星芸術プロジェクト(ARTSAT.JP)をはじめ、バイオアート(BIOART.JP)、自然知能と知能の美学、ライヴ・コーディングと自作楽器によるライヴ・パフォーマンスなど、様々な領域を横断・結合するハイブリッドな創作の世界を開拓中です。

 講演で久保田教授は、最新のテクノロジーとメディア芸術、宇宙開発とを切り結ぶプロジェクトなど、これまで手掛けてきた数多くの実践例を紹介するとともに、人間から遠く離れた遥かなる他者に思いを馳せながら、宇宙との通信の様子を画像と音声によって体感できるよう工夫してきたことなどを熱く語りました。

 学生からは「音声の発信や詩の生成など、衛星そのものを芸術にする斬新な発想に驚きと興奮を感じた」「芸術学と宇宙工学の融合に工学の新しい可能性を感じた」など感想が多く出され、研究の喜びと興奮を見出す講座となりました。

 多摩美術大学 久保田教授紹介ページ