「手でみるプロジェクト2018」展覧会・講演会開催のお知らせ

2018年12月3日 イベント

 この度、平成30年度文化庁「大学における文化芸術推進事業」及び「やまなみ文化基金助成金事業」として、以下の通り「手でみるプロジェクト2018」展覧会・講演会を開催します。参加無料、どなたでもご参加いただけますので、皆様お誘いあわせの上、是非お越しください。

【趣旨】
 絵や彫刻は目で見ることしかできないのでしょうか?
 本プロジェクトでは、触れて観賞する絵画について、一昨年度からレクチャーとワークショップをおこなってきましたが、今年度はこれを継続・発展させ、視覚に障がいのある人もない人も楽しめる講演会と展覧会、盲学校との連携ワークショップを行います。
 講演会では触覚で彫刻を鑑賞することで知られるオメロ美術館(イタリア)館長と学芸員にご講演頂きます。展覧会では今年度の盲学校児童や大学生、彫刻家の触れられる作品や資料の展示のほか、昨年度プロジェクト(アンテロス美術館講演・実演画像、盲学校ワークショップ画像)を紹介し、『手でみる』アプローチの魅力に迫ります。

【展覧会】「手でみる展覧会」
日時:平成30年12月14日(金)~16日(日)各日9:00~17:00
会場:山梨県立美術館 本館2Fロビー(甲府市貢川1-4-27)
○「手でみる彫刻」
 山梨県立盲学校児童(小学部)・山梨大学学生・山梨の彫刻家による作品を手で触れながらご鑑賞いただけます。
 ※作家によるギャラリー・トーク 12月15日(土)11:30~12:00
○「オメロ美術館(イタリア・アンコーナ)の魅力・アンテロス美術館(イタリア・ボローニャ)の魅力 写真・資料・講演会映像紹介」
 イタリアの手で触れて鑑賞できる彫刻美術館、オメロ美術館の展示の様子と、平成29年度講演の絵画をレリーフ状にして公開し、手で触れて絵画鑑賞ができる美術館、アンテロス美術館講演会の様子をご紹介します。

【講演会】「手で触れる彫刻美術館 オメロ美術館の魅力」
日時:平成30年12月15日(土)13:30~16:40
会場:山梨県立美術館 講堂(甲府市貢川1-4-27)
定員:50名(要予約、定員になり次第締切)
講師:アルド・グラッシーニ氏(オメロ美術館 館長)
アナリザ・トゥラサッティ氏(オメロ美術館 学芸員)
内容:イタリアのマルケ州の都市アンコーナにあるオメロ美術館は1993年に州立として開館し、1999年からは国立の美術館となりました。イタリア古代彫刻から現代彫刻までを幅広く展示し、視覚障がいの有無にかかわらず触れて観賞出来る彫刻美術館として世界中から注目を集めています。
 今回は、その館長と学芸員に来日いただき、開館の経緯や鑑賞の様子についてご紹介いただきます。イタリアでは1970年代にインクルーシブな政策が取り組まれて今日に至ります。近年取り組みが盛んになってきた日本では未だ手探りの面が多く、本公演は私たちに新たなヒントを示してくれるでしょう。
申込:参加ご希望の方は、ページ下部のご案内チラシ(申込書)を参考に、氏名・住所・電話番号・質問事項へのご回答をご記入の上、E-mail・電話・FAXで下記担当までお申し込み下さい。※定員50名になり次第締め切ります。

(申込先)山梨大学教育学域支援課総務グループ
E-mail:geibun@yamanashi.ac.jp(件名「オメロ美術館講演会参加申込み」)
TEL:055-220-8108(受付:平日9:00~17:00)FAX:055-220-8791

■内容に関するお問い合わせ先
山梨大学教育学部芸術文化教育講座 武末裕子
E-mail:htakesue@yamanashi.ac.jp

※本事業は本学が採択された「平成30年度文化庁大学における文化芸術推進事業」・「やまなみ文化基金助成事業」として実施されるもので、地域に大学の研究資源を活用いただき、ともに学んでいく事業です。また山梨県立大学との大学間連携を深め、同大「地域研究交流センター地域研究事業」の採択を受けるとともに、山梨県立美術館及び県内外施設と官学連携を図りながら進めます。